完全復活の諏訪魔「お前と決勝やれて気持ちいいよ」芦野祥太郎破り3度目V

全日本プロレス後楽園大会 王道トーナメントで優勝した諏訪魔(撮影・松熊洋介)

32選手による「第8回王道トーナメント」決勝は、諏訪魔(44)が芦野祥太郎(31)を破り、16、17年の連覇以来となる3大会ぶり3度目の優勝を飾った。

今年2月、羆嵐、土肥らに裏切られた芦野を「一緒にやろう」と仲間に引き入れた。準決勝前の今月25日から3日間、道場で合同合宿を行い、お互いに決勝で対戦する可能性もありながら、余すことなく指導。芦野にバックドロップを仕掛けるための体の使い方や、下半身を使ったラリアットの力の入れ方、腕の角度など、ていねいに教えた。「若いからすぐに吸収する。どんどん強くなっている」と成長を実感した。

手の内を明かしながらも勝ち切った。中盤以降は芦野のアンクルロックに苦しみ、劣勢の展開が続いたが、最後は合宿で教えたバックドロップとラリアットで強さを見せつけた。「芦野、お前と決勝やれて気持ちいいよ。今度は俺らで世界タッグのベルトを取りに行こう」と呼びかけた。

次に狙うは、3冠ヘビー級8度目の戴冠だ。6月に新型コロナウイルスに感染し、同ベルトを返上。それにより三つどもえ戦を制したジェイク・リーに初戴冠を許した。「コロナから復帰してもずっと不安だった」と珍しく弱気な一面も見せていた。32選手による戦いを制し「復活したって証拠になるよね」と力強く語った。試合後にはリーをリング上に呼び出し「コロナに勝った次はお前に勝つ。いつでもやってやる」と挑戦表明した。

完全復活を遂げた諏訪魔は“完全王者”を視野に入れた。PWF、インターナショナル、ユナイテッド・ナショナルのヘビー級を統一した3冠ヘビー級王座を手にし、さらにPWF、インターナショナルのタッグを統一した世界タッグ王座を芦野と狙う。「5冠返り咲きを果たしたい」と今後の野望を明かした。