「涙の数だけ強くなった」中野たむ5度目の防衛に成功 後輩に感謝とエール

スターダム川崎大会 ワンダー・オブ・スターダム選手権試合で5度目の防衛に成功した中野たむ(撮影・松熊洋介)

<スターダム:川崎大会>◇3日◇とどろきアリーナ

「涙の数だけ強くなった」ことをリング上で証明した。ワンダー・オブ・スターダム選手権は王者中野たむが、ウナギ・サヤカを破り、5度目の防衛に成功した。

同じユニット「コズミック エンジェルス」で力を付けてきた後輩との初のシングルタイトルマッチで貫禄を見せつけた。マウントをとり、顔を踏みつけ、押さえてもカウント2でわざと止めるなど、王者の余裕を見せた。最後はタイガースプレックスからのトワイライトドリームで3カウントを奪った。

「どうだった、白いベルトの味は?」。起き上がれないウナギに声をかけた。成長した後輩の力を肌で感じ、中野も笑顔になった。「この1年の飛躍は本当にびっくりしている。コズエンに入ってくれてありがとう。流した涙の数だけ強くなる。もっと泣いて、辛い思いをして、自分と向き合って強くなれ。そうじゃないと私には追いつけない」と感謝とエールを送った。

次期挑戦者には、ウナギのセコンドで声援を送っていた白川が表明。「スターダムに来てから、あなたの隣で強くなると約束しましたよね? でも今は対角でもやり合えると思っています」と言われ「私も戦いたいと思っていた。受けて立ちましょう」と承諾。再びコズエンでのバトルが決定した。

昨年自ら作ったユニットを「人生の挫折者の集まり」と話す。ウナギ、白川に加え、最近では桜井、月山が加入。アイドルやグラビアタレントから転向した選手がほとんどで「年齢の割にキャリアも浅く、身体能力も高くない。みんないろんな挫折を乗り越えてきた」と話す。自身もアイドルからプロレスラーになり、飛躍を遂げた。「たむロード、まだまだ信じてついてきて欲しい」。挫折からはい上がってきた「宇宙一かわいいアイドルレスラー」は、これからもスターダムで根強く生き続ける。【松熊洋介】