<プロボクシング:WBA、WBC、WBO、IBF世界スーパーミドル級王座統一12回戦>◇6日(日本時間7日)◇米ネバダ州ラスベガス
「カネロ」の愛称で世界的人気のあるボクシング3団体(WBAスーパー、WBC、WBO)統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(31=メキシコ)が同級初の4団体統一に成功した。IBF世界同級王者カレブ・プラント(29=米国)と4つのベルトを懸けて拳を交え、11回1分5秒、TKO勝ちを収めた。
序盤から距離を詰めて圧力をかけながら左右両ボディー打ち、左フック、右の強打でIBF王者のスタミナを削った。終盤11回、左フックからの右アッパーでダウンを奪取。立ち上がってきたプラントの側頭部に強烈な右ストレートを放ってダウンを追加。そのままレフェリーストップ勝ちを収めた。バーナード・ホプキンス、ジャーメイン・テイラー、テレンス・クロフォード(すべて米国)、オレクサンデル・ウシク(ウクライナ)、テオフィモ・ロペス(米国)、ジョシュ・テイラー(英国)に続き、史上7人目の4団体統一王者となった
集まった1万6586人の観衆を前にアルバレスは特製のキング王冠を着用し、WBCからの黒色の特別な「アステカ」ベルトも受け取った。「(母国)メキシコの勝利。メキシコの歴史をつくることができた」と振り返ったアルバレスは「難しい戦いになったが(トレーナーの)エディ(・レイノソ)のゲームプラン通りにやったらこういう結果になった。狙っていたフィニッシュでその通りにできました」と快挙を成し遂げ、感慨に浸った。
対戦相手のプラントとは9月のカード発表会見時にビンタをはじめ、殴り合いの乱闘を繰り広げた遺恨もあったが、試合後は抱き合って健闘をたたえあった。アルバレスは「プラントをリスペクトしている。素晴らしいファイターだった。彼はもっと戦いたかったと言っていたが、恥じることは何もない。過去のことは気にしていない」と敬意を表した。
米老舗ボクシング雑誌ザ・リングのパウンド・フォー・パウンド・ランキング(階級超越した最強ランク)では18年11月から1位に君臨し続ける。スーパーウエルター級からライトヘビー級まで世界4階級を制覇。一時は3階級で世界ベルトを同時保持するタイミングもあった世界的スーパースターは最高潮を迎えている。アルバレスは「今後? 今はゆっくり休みたいと思う。メキシコのみんな、家族、サポートしてくれた人たちにありがとうと言いたい。ビバ、メヒコ!!」と達成感いっぱいの笑みを浮かべていた。