<ドラディション:藤波辰爾デビュー50周年ネバーギブアップツアー後楽園大会>◇9日◇東京・後楽園ホール◇観衆715人
デビュー50周年を迎えた藤波辰爾(67)が、はつらつとしたファイトを見せた。メインイベントのスペシャル6人タッグマッチで天山広吉(50)、小島聡(51)を従え、グレート・ムタ、白使、KAZMA SAKAMOTO組と対戦した。
10月31日の大阪大会でタッグを組んだムタと序盤から激突。近距離から顔面に毒霧を噴射され、場外に転落したところをマイクケーブルで絞首された。だが、終盤に再登場すると、ムタにびんた、KAZMAにドラゴンスクリューを決めるなど、美技を連発。藤波の援護射撃を受けた小島がKAZMAにラリアットを打ち込み、3カウントを奪った。
試合後、毒霧で顔面を緑に染めた藤波は「50周年でこういう形でマイクを持つとは…。お見苦しい格好になってしまいました」と苦笑い。来年1年間を通して記念ツアーを行うプランを明かし「北海道から沖縄まで回ります」と宣言。元気な姿を見せ続けることを、後楽園ホールを埋めた満員のファンへ約束した。
71年5月に日本プロレスでデビューした男の歴史は「まだまだ途中経過」だという。今なお現役として飛躍を続け、今年9月には98年以来23年ぶりのシングル王座を戴冠(ヒートアップ「ユニバーサル&PWL WORLD」二冠王座)し、同月にはプロレス殿堂入りを果たした。
9月末に左脚に蜂窩(ほうか)織炎を発症し、10月には入院を経験したが、きっちりと試合へ間に合わせてきた。
衰え知らずのドラゴンは「50周年ツアーはまだこれから」と強調。「今日はこういうだらしのない格好になりましたが、次は気持ちよく勝利を届けられるように頑張ります」と力強く締めくくった。【勝部晃多】