<プロレスリング・ノア:後楽園大会>◇10日◇東京・後楽園ホール
デビュー3年目の稲村愛輝(よしき=28)が、左足の腓骨(ひこつ)骨折から復帰を果たした。
久しぶりの後楽園ホールのリングで絶叫した。第1試合で征矢学と対戦。試合開始から勢いよく飛び出すと、ショルダータックルの応酬など、ブランクを感じさせない互角の肉弾戦に発展した。だが、後半は意気消沈。征矢にスピアーからジャンピングDDTで3カウントを奪われ、復帰戦を勝利で飾ることはできなかった。
学生プロレス出身で、身長180センチ、体重120キロという「ザ・ヘビー級」体格。「大器」としてファンからの期待も大きかったが、今年7月に参戦していたZERO1の試合中に負傷し、3カ月半の欠場を余儀なくされた。これほど大きなケガは初めてだったといい「なかなか治ってこないもどかしさがあった」。それでも「焦ってケガが治るわけじゃない」と開き直ったことで、自分を見つめなおす機会と前向きになれた。「完全な自分になってからしっかり戻ろうと。何も変わらず戻るというのは自分の中ではありえない。しっかりと練習してきました」。自信を持ってリングに帰ってきた。
試合後は、悔しさを押し殺した表情で退場し、バックステージには姿をあらわさなかった。次戦は13日、横浜武道館で藤田和之と対戦する。稲村の猛進がリスタートを切った。