石井慧「他の選手と量自体違う」ミルコのもとでハードなスパー 立ち技磨く

公開練習で軽快なミット打ちを見せる石井慧(左)(C)K-1

08年北京オリンピック(五輪)柔道男子100キロ超級金メダルで総合格闘家の石井慧(34)が2日、都内で練習を公開した。「K-1 WORLD GP 2021」(4日、エディオンアリーナ大阪、日刊スポーツ新聞社後援)で、RUI(30)と3分3回のK-1スーパー・ヘビー級スーパーファイトで対戦する。2日後に迫った試合を前に、調子の良さをアピールした。

現在、クロアチアを拠点に活動している石井が再び日本にやって来たのは11月中旬。自主隔離があるため早めの来日となったが、「(隔離は)慣れないですね(苦笑)。調整するのも難しい」と、隔離生活の中でのコンディション作りに苦労した様子だ。しかし「今は疲れも抜けてきて調子も上がってきています」と、この日は軽快な動きを見せた。

前回9月のK-1横浜アリーナ大会では初めてのK-1ルールの試合に挑戦した。クルーザー級のトップ戦線で活躍する愛鷹亮と延長にもつれ込む接戦で、判定勝利をもぎ取った。前回の試合後にはすぐにクロアチアに戻り、大阪大会に備えて立ち技格闘技の練習に集中。ミルコ・クロコップのもとでハードなスパーリングを繰り返し「他の日本人の選手とは量自体が違う」と実戦に即した練習で自分を磨いてきた。

K-1という舞台で石井が目標にしているのは、旧体制のK-1で王者となりボクシングでも実績を残してきた京太郎の首。「この試合に集中して勝って、ロード・トゥ・京太郎選手で頑張りたいですね」と来年の対戦を見据える。

今回の相手RUIについては、「身長が194センチですけど、普段から練習・試合でやっているのが長身の選手なんで、愛鷹選手よりやりやすいんじゃないですかね」と、相手の得意とする長身から繰り出されるヒザ蹴りも、気にする様子はない。「今回の自分のテーマは自分から攻めて、自分で試合を作って倒しに行くみたいな感じですね」と、KOを狙って地元・大阪のリングに立つ。