67歳ドラゴンの「新技」出るか-。プロレスリング・ヒートアップで9月に「ユニバーサル&PWLWORLDCHANPIONSHIP」2冠王者となった藤波辰爾(67)が、26日の初防衛戦を前に「50周年を機に新技でも考えてやろうかな」と明かした。
20日、川崎市内で調印式に臨んだ藤波は「試合前に明かすのはどうかと思ったが」と前置きした上で「今この状況の中で試せる技をチャレンジしてみようかと」と語った。「練習はしていない」としながらも、どんな技かについては「内緒」と不敵な笑みをみせた。
78年に「ドラゴンブーム」を巻き起こし、ドラゴン・スープレックス、ドラゴンスクリュー、ドラゴン・バックブリーカーなど、多くの「ドラゴン」でリングを華やかに舞った。最近では「昔の試合を振り返りながら、あの技を加えればできるんじゃないかなと考えたり」とイメージはできているという。先日の試合では「ワンハンド・バックブリーカーを試した」と自信をのぞかせた。
23年ぶりのシングルベルト奪還後、左脚に蜂窩(ほうか)織炎を発症し、10月5日から約2週間入院した。「あと数日遅かったら大変だった」。万全ではない中、10月末からの自身デビュー50周年ツアーに突入した。67歳のシングル王者。「ちょっと照れくさい」と言いながらも、越中、武藤らレジェンドたちと力強いパフォーマンスを見せ、2大会でしっかり勝利。もともと試合をしながら体調を整えていく藤波。「ベルトを取ってからリングに上がる機会も多くなった」と、調子は上向きだ。
防衛戦は、9月川崎大会でコブラツイストを発動させ、ベルトを奪ったTAMURA(41)との再戦となる。「時間があればじっくり調整ができるが、チャンピオンであればリターンマッチがあるのは当然。挑戦されたら受けるしかない」。前回15分で仕留めた相手から「20分を超えるスタミナ勝負にして、自分の世界に引きずり込む」と挑発を受けるも「前回は余力を残しての戦いだった。猪木さんと60分戦ったこともある。チャンスと思えば時間は関係なく仕留めにいく」と一蹴した。
来年からも「北海道から沖縄まで回るつもり」と興行を増やしていく意欲を見せる。「ベルト抜きにして、自分のバロメーターを図る意味でも新しい技に挑戦してみたい」。28日に68歳を迎えるドラゴン。67歳を締めくくる最後の試合で、大技を披露し、いい形で来年以降のツアーにつなげる。【松熊洋介】