RIZINデビュー三浦孝太 那須川天心にも伝授されたメンタル制御テク

葛西トレーナー(左)のミットにパンチを打ち込む三浦(葛西氏提供)

三浦孝太<1>

Jリーグ横浜FCのFWカズ(三浦知良)の次男で総合格闘家の三浦孝太(19)が31日、さいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN33大会でデビューする。大みそか恒例の大舞台の第1試合で、元ホストの格闘家YUSHI(33)との総合ルール66キロ契約体重3分3回に臨む。約2年前から三浦の打撃を指導しているボクシングジム「グローブス」代表の葛西裕一氏(52)が日刊スポーツの取材に応じ、初陣に臨む三浦のメンタルについて分析した。【取材、構成=藤中栄二】

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22日の公開練習でも三浦は「全然、緊張しなくて、逆に大丈夫なのかなという感じ。このままいったら(本番も緊張)しないんじゃないかな」と自己分析していた。「父譲り」とも言える不動のメンタルについて、葛西氏は「全然、動じないし、本人も試合が楽しみといっていた。あんまり今までも動じないタイプだったと聞いています」と解説した。

緊張しない、ずぶとい性格の持ち主の三浦ではあるが、同氏は「ある程度、緊張しないとダメだよと伝えました。緊張する暇がなくて、気がついたらリングで体が緊張していた…となったら終わりだから」と細心の注意を払う。そこでボクシングの名門・帝拳ジムでトレーナーを務めていた頃からプロデビューを控えた選手たちが使うメンタル制御テクニックを同氏は伝授したという。

もちろん詳細は明かさなかったが「緊張して背骨が固まらないようにリング上で取り組むウオーミングアップがある。例えば、両手で太ももをたたいたりすると目をパッチリと開くとか、そういったちょっとしたことなんだけれど。何人かのボクシング世界王者も実践している」という秘策。同氏はキックボクシングの「神童」那須川天心のパンチ技術を教えたことでも有名なトレーナーで「これは天心にも教えました」とも明かした。

実戦に近いボクシングトレを重ねてきた自信も、三浦のメンタルを強くしているようだ。コロナ禍でプロボクシングジムへの出げいこはできなかったものの、葛西氏が代表を務める「グローブス」ジムで、プロボクサーとのマスボクシング(軽めのスパーリング)を重ねてきた。ここで打撃技術の“現在地”を確認、チェックできていることが大きいという。所属先のBRAVEジムのスパーリングでもパンチ技術を実践。その動画を送ってもらって確認している同氏は「教えたことをきちんと吸収し、実践できていた」と手応え十分。この打撃技術の自信が三浦の強いメンタル作りを後押ししているようだ。

ボクシングと違い、総合格闘技はグローブの小さいオープンフィンガーグローブで対戦する。葛西氏は「完璧に仕上げても相手のラッキーパンチはある。ボクシングよりも、その可能性がある」と警戒しつつ「打撃技術があっても(三浦が)先に当てないといけないし、先に当てれば終わらせられる。相手の土俵に立たないような、ちょっとした技術も教えてある」とも。 対戦相手よりも精神的優位に立てるような練習も重ねてきたことで、三浦がプロ仕様のメンタルで初陣リングに向かうことになる。葛西氏は「頭は緊張し、集中する。そして体は緊張せず、柔らかく戦えると思う」と大きな期待を寄せていた。