日本バンタム級王者沢田京介が母校の札幌工に凱旋「先生方に、やっと恩返しができた」

ベルトを担ぎ高校時代に指導を受けた清水元監督(左)大江監督(右)と母校のリングに立つ日本バンタム級王者の沢田(撮影・永野高輔)

石狩市出身のプロボクシング日本バンタム級王者、沢田京介(34=JBスポーツ)が24日、母校の札幌工に凱旋(がいせん)した。ベルトを持ち高校時代に指導を受けた清水正澄元監督(74)大江大監督(49)らと再会。同高OB初の日本王者は「ずっとこれを目標にやってきた。僕はここで土台をつくってもらった。先生方に、やっと恩返しができた」と笑顔で話した。

チャンスをつかんでからが長かった。19年10月、同級2位の田中一樹に勝利しタイトル挑戦権を獲得。20年4月に同級王者・鈴木悠介と対戦予定もコロナ禍で延期となり、21年1月に鈴木が引退した。同年7月に今度は同級2位定常育郎と王座決定戦を行うもドローで、王座空位に。11月の再戦は定常の体調不良で中止。「またかと気持ちが落ちそうなときも、清水先生に言われてきた“継続は力なり”の言葉を思い出し、ひたすら練習を続けてきた」と振り返った。

2月5日、同級2位の大島剣心との王座決定戦に臨み5回27秒、負傷判定勝ちで初の王座に。清水元監督は「後輩たちの大きな励みになる」。大江監督は「快挙。本当にうれしい」と喜んだ。

ベルトは「まだ夢かなと。いつも枕元に置いて寝て目覚めたら、まずベルトを確認している」という。33歳での初タイトルにも「僕にはスタート地点。体力、技術ともに上がっている。年齢を感じたことはない」と気迫をみなぎらせる。

高校3年時の高校選抜、高校総体は、WBO世界スーパーフライ級王者、井岡一翔(32=志成)に、いずれも決勝で敗れ、高校日本一にはなれなかった。「5~6月には初防衛戦が控える。何度か防衛を重ねて力を証明し、次は東洋太平洋、そして世界を目指したい」。さらなる高みを見据え、心身ともに、磨きをかけていく。【永野高輔】

◆沢田京介(さわだ・きょうすけ)1988年(昭63)2月16日、石狩市生まれ。札幌工定時制3、4年時に高校総体ライトフライ級準優勝。日大卒業後、13年4月にプロデビュー。19戦15勝(6KO)2敗2分け。家族は環夫人(30)と長男直央君(6)長女明依ちゃん(4)次男峻君(2)。右ボクサーファイター。167センチ、53・5キロ。