大阪プロレス8年ぶり再始動 ゼウス社長「夢はユニバーサルスタジオジャパンにリングを」

5月1日に大阪プロレス選手権の王座決定戦を行うゼウス(左)と三原一晃(撮影・益田一弘)

独自路線で人気を博した大阪プロレスが、8年の時を超えて、帰ってくる。

昨年7月に大阪プロレスの全株式を取得したプロレスラー兼社長のゼウス(40)が25日、大阪市内で会見した。

4月29日に行われる再始動の旗揚げ興行(アゼリア大正ホール)を前に、GAORAとのタッグを発表。新番組「なにわのバトルエンターテインメント 大阪プロレス」が3月25日と4月20日に放送されることになった。

全日本プロレスで伝統の3冠ヘビー級王者にも輝いたゼウスは「皆さんの幸せを自分の幸せにしたい。ファンの方に楽しんでもらえる団体をつくりたい。5年計画で、夢はユニバーサルスタジオジャパンにリングをつくって試合をすること」とぶち上げた。

1度は沈んだ船だった。

大阪プロレスは、99年4月29日に旗揚げ。スペル・デルフィンが、家族で楽しめるプロレスを掲げて、えべっさん、くいしんぼう仮面、タイガースマスクなど個性豊かな選手が次々誕生。常設会場を設置して「なにわのエンターテインメント」として活動した。

03年には、大バコの大阪城ホールで初めての興行も行った。

しかし選手の離脱や経営悪化などがあり、14年4月に事実上の休止状態になっていた。

ゼウスは、06年に大阪プロレスに入門した。181センチの鍛え上げられた肉体を武器に奮闘した。

しかし団体は右肩下がり。「タイタニック号と同じだった。徐々に沈んでいく船というのは分かっていた。沈むことは見えていたが、沈むまで一緒に乗っていこうと思った。最後まで一緒にいようと」。事実上のラスト興行となった14年4月20日も試合に出場した。

団体が休止状態となってからは、全日本プロレスに活躍の場を移した。

しゃにむに戦って、3冠ヘビー級王者に輝き、20年にはチャンピオン・カーニバルで史上3人目の全勝優勝も達成した。

その上で、古巣の再興に向けて全株式を取得。退団した選手、スタッフを呼び戻して、協力を仰いだ。

ゼウスは「いつか自分が大阪プロレスをやる」とずっと胸の中に秘めていた。

再始動の旗揚げシリーズは3連戦。4月29日、同30日、5月1日にアゼリア大正ホールで開催する。

99年の旗揚げメンバーだったブラックバファロー、ツバサらも加わった。また最初の4月29日にはスペル・デルフィンも参戦する。

4・29は、99年に大阪プロレスが産声を上げた記念日でもある。

5・1は、再始動に合わせてリニューアルされる大阪プロレス選手権の王座決定戦が行われる。現在の大阪無差別級王者・三原一晃(33)と、ゼウスが激突。ゼウスは「久しぶりに気が引き締まる」とした。

3連戦のチケットは完売しているが、GAORAの協力で「PIA LIVE STREAM」でライブ配信とアーカイブ配信(オンライン視聴券2000円)を予定している。

ゼウスは「今年は20~30回の興行をやる。来年は毎週の興行(約50回)を目指していく」と力強く宣言した。【益田一弘】