セイバーJr「言っただろ? 俺が優勝するって」内藤退け2度目V 早くもオカダIWGP照準

NJC2022を制し、トロフィーと写真に納まるセイバーJr.(新日本プロレス提供)

<新日本プロレス:ニュージャパンカップ2022>◇27日◇大阪・大阪城ホール◇観衆2987人

NJC決勝戦、最後までリングに立っていたのは、サブミッションマスター、ザック・セイバーJr(34)だった。

制御不能のカリスマ、内藤哲也(39)の猛攻を退け、18年大会以来4年ぶり2度目の優勝を達成。試合後は、早くもオカダ・カズチカ(34)の持つIWGP世界ヘビー級王座に照準を定めた。

1度の負けも許されない過酷なトーナメントを勝ち抜いた。準決勝の鷹木信悟戦が終わったのは、わずか20時間前。前日には「準決勝と決勝が2日連続なんて誰が考えたんだ?」と恨み節も話すなど、疲労がないはずはない。この日の試合中も、わき腹を抑え、何度も苦悶(くもん)の表情を浮かべた。

肩口には強烈なエルボーの連打を浴び、リングに膝をつく場面も。それでも、セイバーJrを動かしたのは「自身が世界最高のテクニカルレスラーだ」というプライドだった。

24分、ぼろぼろの体にむちを打ち、倒れこむ内藤に雄たけびを挙げて向かっていった。一気呵成(かせい)に旋回式のザックドライバー(技名=セイバードライバー「ユー・スピン・ミー・ラウンド・テクノ・リミックス」)をさく裂。最後の力をふり絞り、3カウントを奪ってみせた。

普段とは違う、金色を基調としたパンツ。試合中の大声。この一戦にかける思いは、誰にも一目瞭然だった。1回戦大岩陵平、2回戦DOUKI、3回戦グレート・O・カーン、準決勝ウィル・オスプレイと、すべて違う技でタップアウトを奪い、前日の準決勝では鷹木を締め落とした。2年前に比べると体も一回り大きくなり、サブミッション技術にパワーも加わった。だが、一番つけたのは自信だった。

大張社長からトロフィーを受け取ると、久しぶりの再会を喜ぶように2度のキス。「いいトロフィーだな。だから言っただろ? 俺が優勝するって」と感情を爆発させた。トロフィーの次は、オカダの持つ団体最高のベルトにロックオン。ぎらつく目で「オカダ! オカダ! 4月、両国。難しいですか?」とカメラを通して呼びかけた。

団体創設50周年を記念して行われたNJCには、史上最多の48人がエントリー。その頂に立ったセイバーJrが、オカダ一強ムードが漂っていた記念イヤーに嵐を巻き起こす。