村田諒太「新鮮」ロンドン五輪レスリング銅の「戦友」松本隆太郎氏の指導受け、クリンチ対策万全

ロンドン五輪レスリング・グレコローマンスタイル60キロ級銅メダリスト松本氏とタッグを組み、指導を受けた村田(村田の公式インスタグラムより)

ボクシングWBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(36=帝拳)がメダリストタッグで世界的スターとの2団体王座統一戦を制する。9日に埼玉で行われるIBF世界同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(39=カザフスタン)とのビッグマッチに向け、5日に都内の所属ジムで調整。12年ロンドン五輪レスリング・グレコローマンスタイル60キロ級銅メダルの松本隆太郎氏(36)から伝授された技術で万全の接近戦対策を敷いた。

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週末に控えるゴロフキンとの大一番に向け、村田は細心の注意を払っている。調整先のジム内は、新型コロナウイルス対策のためにマスクを着用。カルロス・リナレス・トレーナーとのミット打ちや実戦トレなど約90分間のメニューを消化した。書面を通じ、報道陣の質問に応じ「恐怖もあるし、いろいろな緊張感もあります。ゴロフキン選手が相手でなければ、こういった思いにはならなかったのかなとも。これまで以上に緊張感はいやがおうにも高まります」と心境を明かした。

3団体の世界ベルトを統一したミドル級で、20回防衛を誇ったゴロフキンとの対戦に向けて万全を期している。自らも金メダルを獲得した12年ロンドン五輪で、レスリング銅メダルを獲得した松本氏に昨秋、レスリング技術を伝授してもらった。同年齢で誕生日も4日違いという「戦友」だ。 「1回から勝負にいく」とする村田にとって接近戦対策は重要ポイント。肉弾戦も想定し、両腕を駆使したクリンチ対策を練った、村田は「普通はボクシングでクリンチ練習をすることはないので新鮮な知識でした。ボクシング以外の競技にも活用できるような技術だと思います」と解説。松本氏とは対面で直接指導を受けたのは1回のみだったというが「ずっと今もスパーリングや実戦練習でも生かせています」と確かな手応えを示した。

20億円以上とされる日本ボクシング史上最大規模の興行となる。1試合で10億円以上を稼ぎ出すゴロフキンは常に村田の目標だった。13年のプロ転向後、常に意識してきたミドル級最強との激突は集大成とも言える。村田は「自分の人生でまさか、これほど注目される舞台に立つ、いわば夢がかなっていると言えると思うのです」と強調。メダリストタッグで習得したレスリング技術も武器に村田はビッグマッチに臨む。【藤中栄二】