【大橋秀行】谷口のうまさ際立つ サイドにステップ反撃をダッキング変幻自在の動きで主導権握る

防衛に成功し笑顔の谷口(撮影・足立雅史)

<プロボクシング:WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇22日◇東京・後楽園ホール

WBO世界ミニマム級王者谷口将隆(28=ワタナベ)がリスクの高い防衛戦でベルトを死守した。

前日計量で2・5キロ近く体重超過した同級5位石沢開(25=M.T)との初防衛戦。ウエートで2階級近く上の挑戦者に対し、11回2分29秒、TKOで勝利した。

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谷口のうまさが際立った。打って、サイドにステップして、反撃をダッキングでかわす。変幻自在の動きで主導権を握り続けた。石沢はパンチ力があるので怖い選手だが、接近戦でもボディーワークで強打を外し続けた。繰り出すパンチも強弱をつけるため、強いアッパーなどが効果的だった。世界王者になって自信がついたのだろう。

欲を言えば1発で倒すようなパンチがほしかった。サウスポー特有の強い左ストレートや右フックがあれば、もっと早いラウンドでKOできたと思う。もともと強いパンチが打てる選手だから、そこは意識次第で変わるはず。挑戦者が計量に失敗したが、世界王者としてモチベーションが下ることもなかった。

石沢は減量の最後は汗も出なくて限界だった。本人が一番悪いのだが、試合はコンディションがよくない中、持てる力を出し切っていた。最近は前日計量に失敗する選手が増えた。より厳しいルールが必要かもしれない。ほとんどが試合直前に一気に体重を落とす「水抜き」という減量法で失敗している。リスクもあるので、自己流ではなく、専門家のサポートも必要だと思う。(元WBA、WBC世界ミニマム級王者)