天心-武尊戦「THE MATCH」収益は「50億は超える。次回100億を」RIZIN榊原CEO

会見を行うRIZIN榊原信行CEO(撮影・中島郁夫)

19日に東京ドームで開催された那須川天心-武尊戦がメインに組まれた「THE MATCH」の収益について、K-1、RISEとともに実行委員会の中心としてRIZIN榊原信行CEOが言及した。24日に都内で開催されたRIZIN37大会のカード発表会見後に報道陣の取材に応じ「僕らあんまり数字に照れがないというか、まあトータルでは50億(円)を優に超えてくると思う。総売上で言えばね」と明かした。その上で「目指しているのは国内最高峰ではなく、世界規模で考えたら当たり前ですよ。1興行で100億、200億があがっても不思議ではない」と強調した。

米総合格闘技UFCが日本円にして年商約1000億円になっている現状を示した上で「日本のプロモーションでそういう規模で事業を構えていくようにしていかないと日本の格闘技界は潤わない」と説明。チケット売り上げだけで20億円に到達したことをUFCデイナ・ホワイト社長に伝えたところ「ぶったまげていた」と口にした。UFC興行の通常ゲート(チケット)収入が約2億円前後である現状などを説明しながら胸を張った。

また武尊、那須川のような選手が「何億円も稼げる世界を作らないと未来はない」とも口にし「それを実証してみせたことが財産になる。RIZINにとってもK-1にとってもRISEにとっても、こういうマーケットがあると顕在化させられたことが非常に良かった」とうなずいた。

THE MATCH第2弾などの開催はまったくの未定。ただ榊原CEO「今回は50億以上になるが、100億は超えない。次回また格闘技界が協力してやる時、100億を超えるような、今回、日本で起きたようなムーブメントが、世界規模で起こせる。配信環境が届けられるインフラが整ってきたので、日本にいてもできる」と熱弁していた。