井上尚弥、バトラーと年内4団体統一戦実現へ「流れ的に良いと聞いている」交渉順調と明かす 

報道陣の質問に答える井上尚弥(撮影・鈴木正人)

プロボクシングWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)が年内の4団体統一戦に向けて順調に交渉が進んでいることを明かした。

27日、東京・千代田区の日本外国特派員協会で会見。残り1人の対抗王者となるWBO世界バンタム級王者ポール・バトラー(33=英国)陣営と対戦交渉に入っていると明かした。

井上は「バトラーとの交渉につきましては(所属ジム)大橋(秀行)会長から交渉中で流れ的にはいいと聞いている」と明かした。具体的な日程、開催国については未定としながら「4団体統一戦が実現するなら日本でも米国でも英国でもどこでもいいと思っています」と口調を強めた。

7日にさいたまスーパーアリーナで元5階級制覇王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)との3団体王座統一戦を2回TKO撃破で勝利。日本人初の3団体統一王者となった。10日(日本時間11日)に世界的にもっとも権威のある米老舗ボクシング専門誌「ザ・リング」が階級を超越した最強ボクサーを決めるパウンド・フォー・パウンド(PFP)で日本人初の1位に選定して以来、初の公の場。 井上は「ドネア戦での勝ち方次第と言われていたので、1位になるのかなと(思っていた)。これ以上ない試合内容で終わることができ、PFP1位となり満足する結果でした。PFP1位という立ち位置もあるので、それにふさわしい試合をこなしたい。その上で4団体統一した上でスーパーバンタム級で新たな挑戦したい」と意気込みを示した。

プロボクシングの世界王者では過去にWBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(ワタナベ)、世界4階級制覇王者のWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(志成)らが日本外国特派員協会で会見している。