【ボクシング】力石政法が初防衛「命削り減量してるが本当に厳しい」ベルト返上し階級上げる意向

4回、トムジュン・マングバット(左)に左アッパーを浴びせKOを奪う力石(撮影・和賀正仁)

<プロボクシング:東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦>◇14日◇エディオンアリーナ大阪◇観衆5000人

王者力石政法(28=緑)が4回2分45秒TKO勝ちで初防衛を飾った。

挑戦者の同級13位トムジュン・マングバット(24=フィリピン)と対戦。立ち上がりから的確にパンチを当てて押し込み、最後は「世界に行くならと練習してきた」という左アッパーで仕留めた。

「減量が苦しく、不安もあったがいい形で勝つことができた」

試合を控えて新型コロナウイルスに罹患(りかん)した。39度を超える高熱が4日間続いたと言い、「本当にやばかった」。練習を再開できてから、急ピッチで仕上げ、快勝したのは力の証明だった。

今後はベルトを返上し、階級を上げる意向を示した。「命を削って減量しているが本当に厳しい。次は階級を上げてライト級か(契約の)60キロで世界ランカーと戦いたい」。

この試合も、兄の前WBC世界ライトフライ級王者矢吹正道がセコンドについて後押しした。兄弟世界王者の夢へ、力強く前進した。

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