<プロボクシング:東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇26日◇東京・後楽園ホール◇観衆1420人
元K-1スーパーバンタム級王者で東洋太平洋同級14位の武居由樹(26=大橋)がボクシング転向後5戦目で初タイトル獲得に成功した。同級王者ペテ・アポリナル(27=フィリピン)に挑み、計3度のダウンを奪って5回2分7秒、レフェリーストップによるTKO勝利を挙げた。
最後は強烈な左ストレートでよろめかせ、王者アポリナルをレフェリーストップに追い込んだ武居は「パンチの感触はボコボコと。当たっていましたね。いつも通りのつもりで、いこうと思いました」と、傷1つない顔から笑みがこぼれた。終わってみれば快勝劇でのタイトル獲得となったものの、所属ジムの大橋秀行会長(57)は「前日にすごくブルーになっていました」と明かした。
アポリナルは5月にWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級井上尚弥(29=大橋)のスパーリング相手を務めていた経緯がある。試合前夜、大橋会長は井上、武居を担当する元世界3階級制覇王者八重樫東トレーナー(39)と夕飯をともにした。同会長は「前日に(井上)尚弥さんから『アポリナルは1発がありますよ』と言われて。八重樫さんと2人で不安になりました」と苦笑いしながら打ち明けた。
またアポリナル戦での武居の動きについて、大橋会長は「1発もパンチをもらっていなかった。(キック時代を含めた)練習量、格闘センスがいい。何より八重樫さんとのコンビ効果が出ている」と高い評価。次戦については「防衛していくことになる」との方針を示していた。