元年俸120円Jリーガーで、20年末から格闘家へ転身した安彦考真(44)が初のチャンピオンベルトを手にした。26日、東京・八芳園で行われたアマチュア格闘技イベント「EXECUTIVE FIGHT BUSHIDO~廻転~」で、75キロ以下級の王者としてベルトを授与された。
今大会で同階級の決勝を予定していたが、安彦と対戦予定だった元プロボクサーで現在はストレッチ専門トレーナーの後藤俊光氏(39)が棄権したため、不戦勝で安彦の優勝が決まっていた。3月の同大会で準決勝が行われていた。
安彦は「初代チャンピオンとしてベルトを手にすることができました。Jリーガーとしては得点することもできず、功績らしい功績は残せず引退をしました。そこから格闘家に転身し、小比類巻さんと出会い、僕の持っている能力を一気に引き出してもらいました」と喜びを語った。続けて「『何事にも始めることに遅いことはない』。僕は常々そう思っています。今日という日が一番若い。だからこそ挑み続け、人生を輝かすんだと。挑戦とは不確実で不確定なものを自らに手で切り開くことだと思っています。43歳から格闘になり、プロデビューもして、ここまで(今回を除き)6戦6勝(5KO)の負けなしです。このベルトを胸に、恥じないよう、ひたすら挑戦をし続けていきたいと思います。自分の人生のジャイアントキリングを起こす。それが僕が与えられる勇気の形だと思っています」とさらなる飛躍を誓った。
◆安彦考真(あびこ・たかまさ)1978年(昭53)2月1日、神奈川県生まれ。高校3年時に単身ブラジルへ渡り、19歳で地元クラブとプロ契約を結んだが開幕直前のけがもあり、帰国。03年に引退するも17年夏に39歳で再びプロ入りを志し、18年3月に練習生を経てJ2水戸と40歳でプロ契約。出場機会を得られず19年にJ3YS横浜に移籍。同年開幕戦の鳥取戦に41歳1カ月9日で途中出場し、ジーコの持つJリーグ最年長初出場記録(40歳2カ月13日)を更新。20年限りで現役を引退し、格闘家転向を表明。同年12月には初の著書「おっさんJリーガーが年俸120円でも最高に幸福なわけ」(小学館)を出版。オンラインサロン「Team ABIKO」も開設。21年4月にアマチュア格闘技イベント「EXECUTIVE FIGHT 武士道」で格闘家デビューし、同大会5連勝中(1試合は不戦勝)。22年2月16日にRISEでプロデビュー。6月24日のRISE159勝利し、プロ2連勝とした。175センチ、74キロ。