K-1傘下のKrush元フェザー級王者西京春馬(24)が約2年10カ月ぶりの復帰戦に臨む。
11日に横浜アリーナで開催されるK-1横浜大会で、tvk開局50周年記念試合として森坂陸(24)との58キロ契約体重3分3回を控える。神奈川・K-1ジム相模大野KRESTで最終調整中の西京は、19年11月のK-1横浜大会でアーサー・メイヤーと対戦した際、左すねの骨が真っ二つに折れる重傷を負って長期離脱を余儀なくされていた。
本格的な練習再開から約2カ月ほどという状況ながらも鋭い左ミドルキックの連打を繰り出すなど順調な回復ぶりを示しているという。「まったく練習をやっていなかったわけではなく、弟(佑馬)の練習に付き合ってボチボチ動いてはいました。ただ本格的に始めたのは2カ月前で、自分でも『衰えてるかな?』と思ったんですけど、本格的な追い込みを始めたらスタミナは落ちてましたけれど、スピードとパワーは思ったより落ちてなかったです」と手応えを口にした。
今回のカムバック戦オファーは試合まで2カ月を切った段階だった。西京は「最初、家族に相談したら『絶対に間に合わない』と言われたのですけれど、自分はプロなので『試合が決まればいける』と思っていましたし、KREST代表の(渡辺)雅和さんに相談したら『春馬ならいけるよ』と言われて。自分は絶対に出たかったので、家族は心配してましたけど、復帰戦の話を進めてもらいました」と経緯を明かした。
負傷前、西京はKrushフェザー級王座獲得、K-1フェザー級王座決定トーナメント準優勝と実績を残してきた。一方で長期離脱中にライバルたちが次々とK-1王座を獲得していった現状がある。西京は「戦ってきたメンバーがみんな王者になって、僕は家のテレビで見るしか出来なくて、悔しさは正直ありました。僕が勝ってきたメンバーもいたので、上に行かれたなという悔しさはやっぱりありましたね。でも比べられるのがあまり好きじゃないので、自分は自分のペースでゆっくりとトップを狙っていこうと自分に言い聞かせて何とかやってきました」と振り返る。
骨折した左足を手術した後、リハビリ期間中は足の太さに生じた左右差に苦労したという。長期のリハビリ、トレーニングで何とか足の太さも戻った。復帰を決めたのは、もちろんK-1王者になるためにほかならない。「リハビリしている時も、ずっと『K-1の王者になる』という思いは持ってましたね。『K-1のベルトを取る』という思いは、僕は結構、強い方だと思います」。
8月のK-1福岡大会で開催されたフェザー級王座決定トーナメントでは軍司泰斗が優勝。弟の佑馬のセコンドとして会場にいた西京は、目の前で見た軍司の戦いぶりに大いに刺激を受けた。「僕はトーナメントを2回経験し、1回目は決勝戦で負け、2回目は1回戦で足が折れて。トーナメントの難しさを知ってるので、軍司選手が決勝戦をKOで締めたのはめちゃめちゃすごいと思いました。『フェザー級のベルトが欲しいな』という思いが強くなりました」と燃えている。
今回のテーマは「新しい西京春馬」を見せること。
「3年ぶりなので試合で出せるかどうか、不安な部分はありますけど、新しい自分を見せていきたい気持ちはあります」と言い切る西京は「パワーは正直ないですけど、スピードとテクニックはフェザー級の中で誰にも負けてない、という自負はあります。過去の自分よりも強くなった姿を見せたい」。誰もが認める「天才」西京がカムバック勝利を収めれば、K-1フェザー級戦線はさらに盛り上がりそうだ。