K-1傘下のKrushスーパーライト級王者佐々木大蔵(31)が11日のK-1横浜大会(横浜アリーナ)でK-1同級王者大和哲也(34)に挑戦する。
現在、10連勝中で約3年にわたって負けなし。20年12月のK-1両国大会ではスーパーファイトで大和に勝利している。最強挑戦者の立場で自身初のK-1王座を狙う。
試合4日前に神奈川県内の所属ジムで臨んだ公開練習では、高萩ツトム・トレーナーの持つミットに重いミドルキックや鋭いパンチをたたき込み、仕上がりの良さを示した。直近試合となる6月の寺島輝とのKrush同級王座防衛戦では3年ぶりのKO勝ちもマークしている。
大和戦に1度勝利している経験について、佐々木は「まったくないとは言えないと思いますし、自分の中ではかつて勝利した、大和選手の中では1度負けたというのは事実。それがまったく関係ないということはお互いにないと思います。でも、以前やった時と同じ感覚ではない、というのは確かですね」と振り返る。大和戦に連勝することだけに集中し「前回やってから1年9カ月ぐらいたってますけど、その中で変化というものはお互いにあるので、勝ったからといって自分の中に油断は1ミリもなくて、新しい1選手、1人の男とリングで向き合いたいなという心境」と通常通りの警戒心を持っている。
その大和は今年4月、ジムの先輩となる山崎秀晃を秒殺撃破し、K-1同級王座を手にしている。山崎のセコンドとして試合を見届けていた佐々木の胸に穴が開き、練習に打ち込めない日々、そして悔しさも込み上げてきた。「僕の中であの1戦はすごく大きいですね。けれどそこには、ヒデ(山崎)さんの敵を取るためにあのベルトを取りたいとか、そういう気持ちは一切なくて。あのベルトに挑戦したい、今の大和選手に向かいたい」と冷静に心を整理したという。
その上で佐々木は自らのファイトを最後貫いて王座を獲得する姿勢だ。「僕は僕らしく『佐々木大蔵』という試合をしたい。ファンのみなさんも『前回の大和戦以上の試合を』という期待をされると思うので、その期待をいい意味で裏切るような試合を見せたいです。何より格闘技が楽しい、大好きだという思いを大和選手にぶつける。大和選手も同じ気持ちを持っていると思うので、そういったものを横浜アリーナで爆発させたい」。1年9カ月ぶりの大和との再戦を制し、自身初のK-1王座獲得だけに集中している。