京口紘人、一軒家借りラストスパート「チームの力で戦える」11月1日に寺地拳四朗と王座統一戦

報道陣に練習を公開するWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口(撮影・江口和貴)

プロボクシングWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(28=ワタナベ)が、『ポツンと一軒家』でラストスパートをかける。11月1日、さいたまスーパーアリーナでのWBC世界ライトフライ級王者との寺地拳四朗(30=BMB)と王座統一戦を控えて19日、都内の所属ジムでスパーリングを公開。順調な仕上がりを見せた。

絶対に勝たなければならない日本人世界王者同士の10年ぶりの統一戦へ、京口は東京・蒲田に一軒家を借りたことを明かした。「(渡辺)会長に提案させていただいて環境をつくっていただきました」。家賃は10日間で約20万円。トレーナーやマネジャーに加えて同僚のWBO世界ミニマム級王者の谷口将隆らチームで、24日から決戦まで最後の9日間を1つ屋根の下で過ごす。

海外で経験した最終調整法を、今回の世界戦でも取り入れる。昨年3月に米国、今年6月にメキシコで世界戦を行った。現地で一軒家を借りて、マネジャーらが食事や洗濯など身の回りの世話をすべて担当し、京口は試合だけに集中を高めることができた。「米国やメキシコで周囲のサポートがすごく力になった。その雰囲気を今回もつくりたい」と本人は振り返る。

『一軒家』にはコンディション調整や集中力を高める以外に、もう1つ大きな効果がある。スタッフたちの思いや感謝の気持ちを背負ってリングに上がることで、1人で過ごす以上に試合への士気が高まることだ。「試合は自分だけの力で成立するものじゃない。いろんな人たちのサポートをいただいている。そういうチームの力で戦える」。

海外ブックメーカーのウィリアムヒルのオッズは、京口の勝利が1・44倍で寺地が2・75倍で、京口が有利。これには京口も納得の顔で「(寺地は)8度防衛という実績がありながらそれが世界的な評価。そこの差です。日本だけじゃなくて海外でベルトを守るという実績がないと世界的に評価されないと思っている。そこを評価してもらっていると胸を張って言いたい」と声に力がこもった。

すでに80ラウンドのスパーリングを消化。京口本人は寺地の映像はほとんど見ていないという。「試合は相手がどう出るか次第で対応したい」と、あくまで横綱相撲で臨む。勝敗を分けるポイントについて「当日のコンディション次第でしょう。ベストコンディションをつくれるようにします」。表情と言葉ににじむ自信は揺るぎなかった。【首藤正徳】

〇…京口の公開スパーリングには、寺地陣営となる加藤健太トレーナーが1人で視察に訪れた。ワタナベジムの練習生・金田翔悟と2回のスパーリングを消化した京口の姿を見届けた加藤トレーナーは「よくも悪くもイメージ通り。全力は出していないでしょうが、ベースのコンビネーションなどはイメージできた」と収穫があった様子。京口のファイトスタイルは変わっていないとし「(寺地)拳四朗はプランを遂行するだけ。それが遂行できれば」と自信を示した。