アントニオ猪木さんの死去により、プロレス界では唯一生存する力道山の弟子となった現役最年長プロレスラーのグレート小鹿(80=大日本)が22日、新潟プロレスの黒埼市民会館で6人タッグに出場した。
小鹿は、星野官九郎、前田誠と組み、菊田一美、関札こうた、吉田和正組と対戦。15分47秒、小鹿が吉田をネックブレーカーからの抑え込みでフォールを奪い勝負を決めた。
小鹿がリングにあがるのは9月18日に日本武道館で行われた全日本プロレス50周年大会以来。今月1日には力道山の弟子としてともに練習をした猪木さんが亡くなった。この日は、その猪木さんが亡くなって初めての試合でもあり、小鹿は「久しぶりの試合で疲れました。リングに上がって、何も考えないように思っていましたが、猪木さんの顔がまぶたにちらつき、一瞬目の前が真っ暗になりました」と感慨深げに話した。
小鹿は猪木さんとは同い年だが、入門が遅くプロレスの基礎を厳しい練習でたたきこまれた。「80歳になってリングにあがることができるのも、猪木さんの練習のおかげ」と話し、新潟プロレスではタッグ王座のベルトも保持。不定期ではあるが、リングに上がり続けている。
この日の6人タッグの相手は、自らが創設した大日本プロレスの若手選手たちだった。「力道山先生の教えをボクらか、あれこれ手取り足取り教えることはありません。聞きに来れば、丁寧に教えるだけです。あとは、リングに立つ自分の姿を見せていきたい。後に続く世代や、同じ年代の人たちに、勇気を与えたい。猪木さんも天国から『小鹿、頑張ってるな』と笑って見てくれていると思います」としみじみと話していた。