【スターダム】林下詩美2回戦進出 憧れ“IWGP”初代王座戴冠へ「険しい道乗り越える」

スターダム後楽園大会 試合に勝利し、マイクパフォーマンスをする林下詩美(撮影・松熊洋介)

<女子プロレススターダム:後楽園大会>◇22日◇後楽園ホール

林下詩美(24)がIWGP女子初代王座決定トーナメントで、ひめか(25)に勝利し、2回戦に進出した。

シングルのベルトへの大きなチャンスが巡ってきた。リーダーを務めるユニット、クイーンズ・クエストの代表として出場が決定した今トーナメント。初戦の相手は、同じくベルトへの強い執念を持つ「ジャンボ・プリンセス」ことひめかだった。7月の5★STAR GPでは敗れていた。同じパワーファイターとして意識しているライバルだ。

お互いの執念と意地がぶつかり合った。激しいラリアットの応酬。投げられたら、投げ返し、場外でも打撃戦が繰り広げられた。終盤、強烈なジャンピング・ニーを浴びたが、最後はジャーマンスープレックスホールドからハイジャック・ボムで粘るひめかを沈めた。「負けられない相手のひめかから、取れたのは次の試合の後押しにもなる」と自信を深めた。

新人王、5★STAR GP優勝、10度のワールド・オブ・スターダム選手権防衛など、多数のタイトルを獲得し、王者として華々しく魅せてきた。しかし、21年12月に朱里に王者を譲ってからは、シングルのベルトから遠のいた。「キャリアの中でこんなに巻いていない期間が長いことはない。スターダムを引っ張っていく存在でもあり、リーダーでもあるので、すごく焦りはある」。同ユニットで、タッグパートナーの上谷が、ワンダー・オブ・スターダム9度の防衛に成功しているが、頼もしくある一方で、焦りも感じている。

IWGPへの憧れは誰よりも強い。「また(シングルのベルトを)手にしたい気持ちがあるし、久しぶりに巻くベルトが、IWGP女子初代チャンピオンだったら本当にすごいこと。イバラの道ではあるけれど、険しい道を乗り越えてこその王者だと思う」。林下詩美が再びベルトを巻く時は確実に近づいている。【渋谷征平】