岩田翔吉、早大出身初の世界王者へ自信「KOで倒します」高校時代には田中恒成や井上拓真に勝利

世界初挑戦に向け練習を公開する岩田(撮影・菅敏)

プロボクシングWBO世界ライトフライ級2位の岩田翔吉(26=帝拳)が、早大出身で初の世界王者を目指す。11月1日、さいたまスーパーアリーナで同級王者ジョナサン・ゴンサレス(31=プエルトリコ)に挑戦する。10月28日に都内の帝拳ジムで練習を公開。母校のスポンサードで早大のワッペンをトランクスに付けることも明かし、KO奪取を誓った。

子どもの頃から夢に描いてきた世界戦のリング。岩田に初挑戦の重圧や緊張はなかった。「世界挑戦のために17年間ボクシングをやってきた。気合が入っているので、充実した練習ができた。調子もいい。楽しみでしょうがないです。プレッシャーはないですよ。KOで倒します」。自信に満ちあふれた言葉がポンポンと飛び出した。

東京・日出高時代は3年で高校総体優勝。後にプロで世界王者になる田中恒成や井上拓真にも勝ったことがある。子どものころからプロの世界王者になることが夢だったが、高校卒業後はスポーツ推薦で早大進学を選んだ。「高校を卒業してすぐ(プロ)だと人間として不十分だと思った」。

大学ではボクシング部に所属するかたわら、ゼミでスポーツ心理学やスポーツビジネスを学んだ。卒論のテーマは『オリンピックとパラリンピックについて』。「学びたいことを学べたし、たくさん仲間もできたので、4年間はいろんなことを吸収できる時間だった」と振り返る。

古くから早大ボクシング部は、アマチュアボクシング界の名門だったが、プロの世界王者はいない。過去に高山将孝、三谷大和、佐々木基樹の3人が挑戦したが、いずれも敗れている。それだけに母校の岩田への期待も高い。スポンサーとしてトランクスに早大のワッペンが付いた。ボクシング部関係者をはじめ大勢の応援団が会場に駆けつける。

勝てば早大出身で初の偉業になるが「それは試合に勝って、あとからついてくること。今は勝つことに集中している」と、特別に意識はしていない。「夢だった世界戦。自分でイメージしたものがある」。大学の4年間も含めて、17年間のキャリアのすべてを拳に込めて戦う。【首藤正徳】