<プロレスリング・ノア:有明大会>◇30日◇東京・有明アリーナ
GHCヘビー級王者清宮海斗(26)が、ノアの聖地有明で同級王座の初防衛に成功した。自らに課したミッション「藤田超え」を果たし、新時代の幕開けを告げた。
東京オリンピック(五輪)パラリンピックの競技会場として20年に開業した東京・有明アリーナの「プロレス格闘技のこけら落とし大会」。かつて同地に本拠地を構えたノアにとって、約6年ぶりの凱旋(がいせん)大会となった。そのメインイベントを担ったのは、15年に有明でデビューを果たしたノアのホープ清宮。新型コロナ感染で4月に同級王座を返上したベテラン藤田和之(52)を自ら挑戦者に指名し、正面から激突した。
強烈なびんたを張られ、顔面を蹴り上げられた。武藤直伝のシャイニング・ウィザードを決めても、サッカーボールキック3連発でも倒せなかった。怒り狂う「野獣」にビーストボムをさく裂され、マットに大の字になった。だが、なりふり構わずに立ち向かった。最後は、ロープに走った藤田をフランケンシュタイナーで捕らえ、3カウントを奪取。勝利への執念で上回った。
2年半ぶりの声出し可能大会。試合後は「海斗コール」が沸き起こった。「有明の皆さん、本当にありがとう。何度も立ち上がれました。まだまだ挑戦なんだ」と気を引き締めた。
9月の愛知大会で2年9カ月ぶりにノアの頂点に返り咲いた。苦悩の時期を過ごしてきたが、今の考え方は至ってシンプルだ。「どんなやつが来てもいい。だからみんな俺に挑戦してきてくれ」。次回のタイトルマッチは難敵のティモシー・サッチャーに決まった。ノアにとっても自身にとっても始まりの地である有明で、新王者が新たな一歩を踏み出した。