42歳堀川謙一、強烈アッパー食らって大の字…7回TKO負け壮絶に散る 最年長王座奪取ならず

堀川謙一対ジョイ・カノイ 7回、カノイ(右)のパンチを浴びダウンする堀川(撮影・前田充)

<ボクシング:東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦12回戦>◇4日◇エディオンアリーナ大阪

今回が60戦目となる同級3位の堀川謙一(42=三迫)が、同級2位ジョイ・カノイ(29=フィリピン)の強烈な左アッパーを食らって7回1分1秒、TKO負けした。

堀川が勝てば42歳8カ月での王座奪取で、41歳2カ月でWBOアジアパシフィック・ミドル級王座を獲得した野中悠樹(渥美)の記録を上回る、日本選手最年長記録だった。堀川は「最年長記録というより、自分のボクシング人生において勝たないと終わりかなと思っているんで。その気持ちだけです」と話していた。

「相手が強かった」と序盤に鼻骨を折り、持ち味を発揮できなかった。進退について「先のことは言わない方がいいと思います。自分の中では『…』にしておいてください」と言いつつ、「今日の負けは、負け方も含めてとてつもなく重い」と厳しい現実を受け止めた。

「始めたころは20(戦)いけばと思っていたが、何となくやって、何となく辞められないでここまできました」とキャリア60戦を数える。まさにボクシング人生をかけた一戦。壮絶に散った。