重岡銀次朗「あと1回、ベルトを懸けて」無効試合バラダレス再戦へ準備再開 亀田氏も手応え

バラダレスとの再戦へ向けて意気込みを語る重岡(撮影・小沢裕)

ボクシングIBF世界ミニマム級5位重岡銀次朗(23=ワタナベ)が同級王者ダニエル・バラダレス(28=メキシコ)との即再戦を熱望した。

1月6日にエディオンアリーナ大阪でバラダレスに挑戦したが、3回途中に偶然のバッティングで王者側が試合続行不可能に陥って無効試合になっていた。2日、都内の所属ジムで本格的にジムワークを再開。「あと1回、同じ王者とベルトを懸けてやらせてもらえれば文句はない。再戦が決まることを願っている。次こそ倒して勝ちたい」と決意をにじませた。

この世界戦をプロモートした3150FIGHTファウンダーの亀田興毅氏は既に4月16日、東京・代々木第1体育館で開催するカードとして設定。IBFからの再戦指令のため、日本ボクシングコミッション(JBC)に再戦要望書を託したと明かした。JBCも独自で試合を検証した文書をまとめたとし「JBCからIBFに(再戦要望の)公式文書を出してもらった。近々、何らかの回答がくると思う」との見通しを口にした。

さらに同氏はバラダレス陣営と試合翌日から話し合いを重ねていると強調。「IBFが再戦を認めてもらえればいける」と手応えを示した。即再戦への流れを受け、重岡の気持ちは切り替わっている。「もうじき(IBFの)判断が出ると思う。もう1度、バラダレスとやるつもりで練習したい」と本格的に動きだした。【藤中栄二】

◆バラダレス-重岡戦VTR(1月6日、エディオンアリーナ大阪) IBF世界ミニマム級タイトルマッチとして同級王者バラダレスに同級5位重岡が挑戦。挑戦者ながら1、2回とボディー打ちでペースを握っていた重岡が3回途中、右フックをヒットさせた直後、王者の頭と重岡のアゴが偶然のバッティング。バラダレスがダメージを主張。ドクターチェックを経たものの、王者側の訴えが通り3回2分48秒、レフェリーが試合続行不可能と判断し、無判定(無効試合)決着に。王者は「左耳が聞こえない。めまいがする」と主張した。