キックボクシング42戦無敗を誇る人気格闘家でプロボクシング転向を表明している那須川天心(24=帝拳)が9日、日本ボクシングコミッション(JBC)のB級(6回戦)のプロテストに合格した。
同日、東京・後楽園ホールでプロテストを受験。実技とともに受けた筆記試験では1問のみ間違えて97点(合格ラインは70点)の高得点。那須川は「(筆記試験では)過去1番の点数。100点でないので完成ではなくて、97点でいいでしょうと思います」と笑顔をみせた。
ボクシングのプロテストの筆記とはどのような問題なのか。この日、那須川の受けた主な内容は以下のようなものだった。
<○×形式>
(1)試合に際し、スーパーバイザー、レフェリーの許可なしにワセリン、その他の油性類は原則として塗ってはいけない。
(2)ボクサーは原則として試合終了の翌日から起算し、2週間を経過しなければ次の試合はできない。
(3)ロープの反動を利用しての加撃は許される。
(4)ワンポイントの入れ墨であれば、ファンデーション等で消さなくても試合出場が許可される。
(5)ボクサーはインターバル中、清涼飲料水やスポーツドリンクの使用が認められる。
(6)ボクサーは試合中、言葉で対戦相手を挑発したり、セコンドの指示に返事をしたりしてはいけない。
(7)レフェリーから反則の注意があった場合、すぐに修正してクリーンに戦わなければいけない。
(8)バンデージは拳の部分にテーピングがかかってもよい。
(9)対戦相手のベルトライン以下の危険性を伴うダッキングは反則である。
(10)急激な脱水減量は腎臓や肝臓に大きな負担をかけ、痙攣や意識障害をおこし緊急搬送されるリスクが高い。
(11)試合に際し、用意するマウスピースは1つだけでよい。
(12)トランクスはズボン状のものが義務付けられているが、切り込みが入っていればスカート状のものでも着用が許される。
<正解>(1)○(2)○(3)×(4)×(5)×(6)○(7)○(8)×(9)○(10)○(11)×(12)×
那須川は(12)以外は正解だった。