元WBOフライ級王者の中谷潤人「残念」井岡王座返上で指名試合実現せず 王座決定戦へ切り替え

記念撮影に臨む、左から殊勲賞の中谷、年間最優秀選手賞の井上尚、技能賞の寺地(撮影・鈴木みどり)

プロボクシング前WBO世界フライ級王者でWBO世界スーパーフライ級1位の中谷潤人(25=M.T)は、元4階級制覇王者井岡一翔(33=志成)への挑戦がなくなったことを残念がった。22日に都内で行われた22年度ボクシング年間表彰式に出席。先月にWBOから井岡との指名試合を義務づけられていたものの、井岡の同級王座返上で実現せず、あらためて同級2位アンドリュー・モロニー(32=オーストラリア)との王座決定戦の指令を受けた。

年間表彰式で殊勲賞を贈られた中谷は「(井岡戦は)もちろんやりたかったが、こういう形になって残念でしたが、スーパーフライ級で世界王者を取りたい」と気持ちを切り替えた。既にモロニーの映像もチェックしており「僕の形に持っていけたら。(世界戦の)日程が決まり次第、合宿も走り込みもしていきたい」と意欲を示していた。