井上拓真が「完封勝利」宣言!8日WBA世界バンタム級王座決定戦で4団体統一へまずは1冠

対戦するソリス(右)と並び、試合への意気込みを話す井上拓(撮影・狩俣裕三)

プロボクシング元WBC世界バンタム級暫定王者で現WBA同級1位の井上拓真(27=大橋)が、1冠獲得へ『完封勝利』を自らに課した。

同級2位リボリオ・ソリス(41=ベネズエラ)とのWBA世界同級王座決定戦(8日、東京・有明アリーナ)を2日後に控えた6日、東京ドームホテルで会見に臨み「今回のテーマは何もさせないで勝つ。しっかりと完封したい」と断言した。

ソリスは日本人世界王者たちを苦しめてきた実力者。13年5月には河野公平を判定で下してWBA世界スーパーフライ級王座を獲得。同12月のIBF同級王者亀田大毅との2団体王座統一戦では、計量に失敗して王座を剥奪されたものの、試合は判定勝ち。16年には1階級上のWBC世界バンタム級王者の山中慎介に挑戦して判定負けを喫したが、ダウンを奪っている。

豊富なキャリアを誇る好戦的なボクサーだが、井上は「ラフに向かってくる感じはあるが、パンチが当たらなければ意味はない」と意に介していなかった。所属する大橋ジムの大橋秀行会長(58)も「ソリスとは相性がいい。相手のキャリアは警戒しなければならないが、スピードは井上が上。安心して見ていられる」と、3月31日のソリスの公開練習後に語っていた。

19年11月にWBC世界同級正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)との団体内王座統一戦に敗れて王座陥落して以降、井上は東洋太平洋バンタム級王座、日本スーパーバンタム級王座、WBOアジア・パシフィック同級王座を奪取して、着実に実績を積み上げてきた。3年5カ月での成長にしっかりとした自信と手応えをつかんでいる。

最終目標は前4団体統一バンタム級王者の兄尚弥(29=大橋)が返上した4つのベルトの再統一。今回は兄と同じ最強王者への道への第1歩。「4団体統一へ向けての1本目。今は一番コンディションも良く、体重もつくれた。楽しみ」と、井上は自分自身に期待していた。【首藤正徳】