無敗の格闘家でプロボクサーに転向した那須川天心(24=帝拳)が待望のデビューを果たす。
8日、東京・有明アリーナで日本バンタム級2位の与那覇勇気(32=真正)とスーパーバンタム級6回戦で拳を交える。7日、都内で臨んだ前日計量は、リミット(55・3キロ)で1発クリア。世界主要国で中継される注目マッチで“ボクサー那須川”を発信する。ベルト防衛戦に臨むWBAスーパー、WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(31=BMB)、WBA世界バンタム級王座決定戦に挑む同級1位の井上拓真(27=大橋)も計量をパスした。
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計量パス後のフェースオフ(にらみ合い)の瞬間、那須川は1歩、踏み込んだ。対戦する与那覇を至近距離から“けん制”し「僕の意思。相手というか、周りにもそういうのを見せられたのでは。生半可な気持ちじゃないぞという意気込み」とニヤリと笑った。
事前に予備計量した上で軽く飲料水を飲み、本計量に臨んだ。リミットより100グラム少ない55・2キロだった相手に対し、リミットでパス。「1発目のデビュー戦なので、ピッタリの方が格好いいかなと。(減量は)全然、余裕で、思ったよりも落ちてしまった」。一挙手一投足に気持ちを込めていた。
注目のデビュー戦は北米、南米、欧州などボクシングや格闘技の人気が高い50カ国以上で生中継(配信)されることが決まった。元5階級制覇王者メイウェザー(米国)が展開するエキシビション戦の最初の相手だった那須川は、世界的にも認知度がある。かねて米総合格闘技UFCのホワイト社長や、アジアを拠点とする格闘技ONEのチャトリ代表からも参戦ラブコールを受けてきた。今回は米興行大手トップランク社のデュバフ社長も来日し「ついに那須川がデビューする」と発言。世界の関心も非常に高い。
昨年6月に東京ドームでK-1の元3階級制覇王者・武尊に勝利してから約10カ月。挑戦者の青コーナーから入場する那須川は「自分の第2章のスタート。自分の中で最大限の準備をした。心技体をそろえた。格闘技の力は本当に強い。本物の格闘技をみせる」と予告した。期待と挑戦を胸に秘め、ボクサーとしての第1歩を刻む。【藤中栄二】