佐々木尽、逆転で3回KO勝利「世界王者たち、待ってろよ」2回にダウン食らうも猛反撃

3回、小原(手前右)にTKO勝ちした佐々木(撮影・江口和貴)

<プロボクシング:WBOアジアパシフィック・ウエルター級タイトルマッチ12回戦>◇8日◇東京・有明アリーナ

王者佐々木尽(21=八王子中屋)が、逆転KOで初防衛に成功した。

元同タイトル王者の小原佳太(36=三迫)と対戦。2回に右ストレートを食らってダウンした佐々木だが、3回に猛反撃。30秒に左ボディーでダウンを奪い返し、最後は1分13秒、カウンター気味のワンツーであごを打ち抜かれた小原が大の字に沈み、レフェリーが試合を止めた。

ダウンを奪われたのも「たぶんつまずいたんですね。アクシデントを乗り越える経験ができてよかった」とあっけらかんと振り返る。ダウンを奪ったシーンも「感触はあまり覚えていない。練習してきたことが勝手に出た感じ」と言った。

これで戦績を15勝(14KO)1敗1分けとした。高いKO率を誇る一方で、体重オーバーの失態を犯し、TKO負けもしている。表裏一体の「荒くれ者」。同級の世界の壁は分厚いが、「ウエルター級の世界王者たち、待ってろよって感じですね」とほえた。