京口紘人1階級上フライ級転向「来年あたりに世界挑戦」世界3階級制覇目指す 5・20再起戦

5・20にフライ級10回戦で再起戦に臨むことを発表した前WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人

ボクシング前WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(29=ワタナベ)が1階級上のフライ級に転向し、世界3階級制覇を目指すと表明した。

5月20日、東京・墨田区総合体育館でローランド・ジェイ(26=フィリピン)とのフライ級10回戦に臨むことが11日、発表された。昨年11月、寺地拳四朗(31=BMB)とのWBAスーパー、WBC世界同級王座統一戦に敗れて以来、約6カ月ぶりの再起戦となる。

同日に都内の所属ジムで会見に臨んだ京口は「もう1度、ライトフライ級というよりもフライ級に上げて3階級目にチャレンジする方が大きい。良いタイミングだと思う。もう1度、はい上がって世界のベルトを巻くことを目標に頑張りたい」と意気込みを示した。 階級アップに対応するため、1月からフィジカルトレーニングを強化している。上半身、下半身問わずに鍛え続け、体重も1・5キロほど増えているという。現在、WBCではフライ級7位にランクイン。「早くて2試合した後、来年あたりに世界挑戦できれば」との青写真も描いた。

今年1月、TikTok(ティックトック)やインスタグラムなどでインフルエンサー「あきまっくす」として活動していた亜希夫人(33)と今年1月に結婚したばかり。同夫人はアスリートフードマイスター3級の資格を取得するなど栄養面をサポート。京口は「栄養面、家事も含めてめちゃめちゃ結婚してよかった」と強調。愛妻のためにも負けられない再起戦となる。【藤中栄二】

◆フライ級戦線 

WBA アルテム・ダラキアン(ウクライナ)が王者として君臨し、同級1位の前日本王者ユーリ阿久井政悟(27=倉敷守安)が指名挑戦のタイミングを待つ。

WBC 正規王者にフリオ・セサール・マルチネス(メキシコ)、暫定王者にマック・ウィルアムス・アローヨ(プエルトリコ)、同級7位に京口、同級8位には東洋太平洋王者桑原拓(大橋)が続く。

IBF サニー・エドワーズ(英国)が王者。

WBO 中谷潤人(M・T)が王座返上。8日(日本時間9日)に王座決定戦が行われ、前WBC世界スーパーフライ級王者ジェシー・ロドリゲス(23=米国)が新王者に。