【全日本】双子レスラー斉藤ジュン、レイ将来の野望明かす「もっとブーイングを浴びせてくれ!」

全日本プロレスチャンピオンカーニバル仙台大会をアピールした双子の兄、斉藤ジュン(左)と弟、斉藤レイ(撮影・浦部歩)

プロレスラー、斉藤ジュン(36)、レイ(36)の「SAITO BROTHERS」が宮城・仙台市の日刊スポーツ東北総局を訪れ、全日本プロレスチャンピオンカーニバル2023宮城大会(23日、夢メッセみやぎ 西館ホール)のPRとチャンピオンカーニバルへの意気込み、将来の野望について語った。【取材・構成 浦部歩】

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2人は宮城県角田市出身。兄がジュン、弟がレイの双子だ。小、中学校時代を宮城で過ごし「田んぼを駆け回っていた(笑い)」(ジュン)が、中学校卒業後、父が米国人ということもあり米国に移住。高校、大学時代を「インディアンがいっぱいいた(笑い)」(レイ)というサウスダコタ州で過ごした。大学卒業後、大相撲・出羽海部屋にそろって入門。ジュンが「藤の海順」、レイが「藤の花礼」のしこ名で8年間力士生活を送った。だが、最高位はジュンが西幕下47枚目、レイが西三段目16枚目と、決して納得のいくものではなかった。

転機は弟レイからの誘いだった。大相撲引退後、米国に帰り「トラックドライバーになろうと思っていた」(ジュン)が、プロレスラーにならないかと誘われ「5回は断られた」(レイ)。だが、「相撲は不完全燃焼だった。だから、日本に帰ってきて『いっちょ、やってやろう』という気になった」とプロレスラー挑戦を決意。20年12月の公開入門テストにともに合格し、プロレスに転向。21年6月にプロデビュー。22年には米国、欧州のマットで海外武者修行を積み、22年9月18日の全日本50周年記念大会で凱旋(がいせん)。翌日の後楽園ホール大会で世界タッグ王座に初挑戦。敗れはしたものの、王者・芦野祥太郎(33)、本田竜輝(23)組をギリギリまで追い詰め、10月には、悪の軍団「ブードゥーマーダーズ」加入を宣言と、激動の時間を過ごしてきた。

プロレスデビュー3年目を迎えた今季は、8日に開幕した「チャンピオンカーニバル」で奮闘中。これまで2戦を戦い、Aブロックのジュンが2敗、Bブロックのレイが2連勝中と明暗が分かれている。だが、ジュンは「今は連敗スタートだが、最後に優勝するのはオレ、斉藤ジュンだというのを覚えておいてもらいたい」と意気込めば、レイは「オレはこのまま残りの試合を勝ち進むだけ。これからもっとおもしろくなるから全員楽しみに待っとけ。よく見とけよ!」とアピールした。

23日の故郷・宮城の凱旋(がいせん)試合ではジュンはヨシ・タツ(45)と対戦する。「ヨシ・タツには全く興味がねえし、眼中にねえ。勝つイメージしかねえし、(各ブロックの勝者が戦う)決勝は必ず2人でやってやる。その上で勝つのは俺だと知らしめてやるよ」とジュンはV宣言。大森北斗(27)と対戦するレイは「あいつは最近、ジュニアヘビーからヘビーに転向したが、俺はあいつのことをヘビー級だとは認めてねえ。23日はあの“エセヘビー級”をパワーで圧倒して差を見せつけてやるぜ」とぶちあげ、「元々のマッチメ-クがおかしいんだよ。なんで俺らの地元宮城で、俺が大森、ジュンがヨシ・タツ~~? 全然納得いかねえよ」とかみついた。

コロナ禍が落ち着き、声出し応援が解禁となった今、2人には楽しみがある。「プロレスをやっていて一番楽しいのは客の反応を見ること。相手を痛めつけて客が悲鳴を上げるのが快感」だとレイが言えば、「もっと悲鳴を上げろってんだ」とジュンが呼応。レイは「俺たちには応援なんかいらねえ。もっとブーイングを浴びせてくれ! 俺たちはそれを待ってる。ブーイングを浴びると、もっと汚いことをやって、客をいらつかせてやろうと思うからな」とうそぶいた。

2人はすでに成功の青写真を描いている。「今年中に(他団体に流出した)世界タッグのベルトを俺ら、SAITO BROTHERSがチャンピオンカーニバルの後に取り戻す。ファンのやつらもそれを望んでいる。その上で、秋の最強タッグを全勝優勝で取って、後々は海外に行って経験を積んで名を上げたい。もちろん、海外でもヘビー級のベルトをシングル、タッグともに取りたい」とレイ。兄弟コンビと言えば、ドリーとテリーの「ザ・ファンクス」、ミル・マスカラスとドス・カラスのマスカラス兄弟などが有名。だが、これからは「SAITO BROTHERS」が次代を担う兄弟プロレスラーの代名詞となる。

◆斉藤ジュン(さいとう・じゅん) 1986年(昭61)12月19日生まれ、宮城県角田市出身。21年6月デビュー。斉藤レイは双子の弟。得意技は突っ張り、ブレーンバスター。好きなものはスイーツ。特にずんだ餅が大好物で「10キロは食べられるぜ(笑い)」と豪語。193センチ、116キロ。

◆斉藤レイ(さいとう・れい) 1986年(昭61)12月19日生まれ、宮城県角田市出身。21年6月デビュー。斉藤ジュンは双子の兄。得意技はぶちかまし、フライングボディープレス。「プロレスでのし上がって、宮城在住の母を楽にさせたい」と親孝行な一面を持つ。192センチ、138キロ。

◆チャンピオンカーニバル 全日本プロレスが主催するヘビー級選手によるシングルマッチのリーグ戦。「春の祭典」「春の本場所」として毎年春に開催される。