<キックボクシング:MAROOMS presents KNOCK OUT2023 Vol1大会>◇22日◇東京・後楽園ホール
KNOCK OUT元女子2階級制覇王者ぱんちゃん璃奈(29=フリー)が公式戦復帰を流血判定勝利で飾った。約4年半ぶりの来日となった“台湾キックの妖精”ワン・チンロン(22=台湾)とのKNOCK OUT-BLACK49・5キロ契約体重3分3回(延長1回)で対決し、2-0(30-29、29-29、30-28)の判定勝ちを収めた。
序盤から蹴り合いの展開に緊張感が走った。プレスをかけるワンに連打で応戦したぱんちゃんは右強打で下がらせる場面もあった。身長2センチなど体格で上回るワンを左ジャブで止め、2回には鋭い右を打ち込んだ 約10年のボクシング経験があるワンのパンチにもパンチで真っ向勝負。最終3回には接近戦からの連打の応酬から相手のバックハンドブローも回避したぱんちゃんが鼻血を出しながら最後まで競り合った。
メインを勝利で締めたぱんちゃんは「ワン選手はめちゃくちゃ強かった。私はただの凡人でリングに立ったことが分かった。才能があるわけでなく、凡人がリングに立っているだけ。でも絶対、世界の舞台にいくので見守っていただければ」と謙虚な気持ちを込めつつ、強い決意を表明した。
ぱんちゃんにとって昨年3月の喜多村美紀戦で勝利し、KNOCK OUT女子2階級制覇を果たして以来、約1年1カ月ぶりの公式戦だった。昨年12月、詐欺の疑いで兵庫県警垂水署に逮捕(3月10日に不起訴処分)され、今年2月に謝罪会見。3月5日のKNOCK OUT代々木大会にエキシビション戦(ボクシングに準じたルール)でリング復帰を果たし、Breaking Downを主戦場とする「土木ネキ」こと坂本瑠華と対戦していた。今回は左膝前十字靱帯(じんたい)の手術を受けて以来、初めてのキックボクシング公式戦リングとなった。
「ぱんちゃんっていろいろあるけど面白いなと思われたい」。再出発を果たしたぱんちゃんの格闘家ロードが始まった。