【ボクシング】力石政法がフィリピン合宿へ出発「オフェンス面で引き出しを増やしていきたい」

合宿を行うフィリピンの空港に到着したボクシングアジア王者の力石(力石選手提供)

ボクシングのWBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級、東洋太平洋同級王者力石政法(28=緑)が10日、スパーリング合宿を行うフィリピン・セブ島へ成田空港から出発した。

24日に帰国予定で約2週間、同地のジム数カ所で「実戦練習がメイン」とスパーリングを中心に行う。日本国内では同級の練習相手探しに苦戦しており、専属プロモート契約を結ぶ「3150FIGHT」亀田興毅ファウンダー(36)に相談。興毅氏のルートでフィリピンの練習ジムを紹介してもらい、渡航費も負担してくれたという。

試合は6月10日にエディオンアリーナ大阪第2競技場で行われる「3150FIGHT SURVIVAL」に組まれた。世界前哨戦となる契約134ポンド(約60.7キロ)10回戦。世界ランカーを予定するが、対戦相手は未定だ。まだ見えない相手の前に自らを磨くべく、セブ島合宿を計画した。「特にオフェンス(攻撃)面で引き出しを増やしていきたい。確実に倒せる武器を加えたい」と狙いを明確に掲げた。

トレーナーも練習パートナーも同行せず、単身で乗り込んだ。「日本で関東や大阪に行くときもそうだし、1人が慣れている。練習メニューも自分で考えてやるのが合っている」。初めてのフィリピンだが、「大丈夫ッス。富士山に登りましたから、怖いもんなしッス」と笑って言った。

5月3日に初登山ばかりの仲間と4人で富士山登頂に成功した。「人生で3本の指に入るえらい経験」をへて、心身ともにたくましくなった。ただ、その反動か口の周囲にヘルペスを発症したという。

「相当、強くなって帰ってきますよ」と宣言して旅立った。元WBC世界ライトフライ級王者の兄、矢吹正道と兄弟世界王者へ。これも夢へとつながる旅路になる。【実藤健一】