プロボクシング元WBC世界フライ級王者で現WBA世界バンタム級11位の比嘉大吾(27=志成)が「世界前哨戦」に向けて静かに燃えた。24日に東京・後楽園ホールでWBA世界スーパーフライ級3位シリチャイ・タイイェン(32=タイ)とのバンタム級10回戦を控え、21日に東京・目黒区の所属ジムで公開練習。シャドーボクシングなどで汗を流した。
昨年11月にソンセン・ポーヤム(タイ)との同級10回戦で判定勝ちして以来、約7カ月ぶりのリングで、世界ランカー対決。1階級下とはいえ、シリチャイは15連勝中の強敵となる。東洋太平洋フライ級王者の桑原拓(大橋)らとの約80ラウンドのスパーリングを積んできた比嘉は「相手の動画はあんまり見ていないが、体は仕上げている」と自信たっぷり。勝てば世界ランクのアップも期待できるため、陣営も「チャンスがあればいつでも」と世界挑戦の準備を進める。比嘉は「それ(世界挑戦)が確実になったら体がやる気になっている」と苦笑しつつ、世界王座への返り咲きを見据えた1戦に向けて集中していた。
シリチャイは、ヨドモンコン・ポー・センチップのリングネームで13年11月に当時のWBA世界フライ級暫定王者(日本未公認)だった江藤光喜に挑戦し12回TKO勝ち。今回は、同じ沖縄県出身で白井・具志堅ジム時代の先輩でもある江藤の敵討ちの意識もある。フライ級時代は日本記録の15連続KO勝ちを誇った比嘉だが、再起戦からは2試合続けて判定決着。バンタム級では20年12月のストロング小林佑樹戦以来、約2年半ぶりのKO勝利にも意欲を示しながら「世界前哨戦」のリングに立つ構えだ。