プロボクシング元世界4階級制覇王者の井岡一翔(34=志成)は24日、東京・大田区総合体育館でWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦に臨む。前日計量で体重超過し、王座剥奪された前王者ジョシュア・フランコ(27=米国)に勝てば新王者に、負けた場合には空位のままとなる変則的な世界戦となる。フランコは1回目の計量で55・2キロ、スーパーバンタム級(55・3キロ)リミットに迫る体重。2回目も55・0キロとほぼ変わらなかった。
24日午前10時に行われた当日計量で契約体重として設定された58・97キロはスーパーフェザー級のリミットとなる。スーパーフライ級から数えると4階級上となる。もちろん井岡も前日計量後から水分補給や食事で疲労した肉体を回復させている。世界主要4団体のうち、IBFは当日計量を実施しているが、その上限は4・53キロ(10ポンド)以内に設定。計量後の食べ過ぎや急激な体重増加で体調を崩す懸念や増量過多の影響は事故にもつながりかねないとして10ポンド増量としている。
この増量指針を当てはめれば、井岡はフェザー級近くの57キロ近くまで体重を増やすと考えられ、リングで対峙(たいじ)した時は1~2階級差程度になるのではないかとみられる。ただ減量からの体調回復ではフランコに減量苦が少なく、井岡には負担がかかっていることは間違いない。
日本ボクシングコミッションの安河内剛本部事務局長(62)は「階級制の競技で公平性からみても体重差がないに越したことはない。危険性があるかないかの判断は難しいが、我々のように管轄する立場からすると少し体重差があるのは気になります」と懸念する点は残っていると明かす。
ただし井岡陣営が今回のウエート差を気にせず、試合を実現したい思いが強く、試合当日計量の契約体重が両陣営の合意で設定されていた。