プロボクシングWBA世界スーパーフライ級新王者井岡一翔(34=志成)が王座奪取から一夜明けた25日、東京・目黒区の所属ジムで会見した。前同級王者ジョシュア・フランコ(27=米国)を3-0の判定で下して世界王座に返り咲いた世界4階級制覇王者は世界戦3日前に日本ボクシングコミッション(JBC)から昨年大みそかのドーピング検査で大麻成分が検出された件について言及した。
まず「今後は検体から(大麻成分が)出ないことが一番だと思う」という大前提を強調。あらためて20年大みそかの田中恒成後の簡易検査のA検体から大麻成分、その後のB検体の1部から禁止薬物が検出される「薬物騒動」が起こり、JBC側に検体の管理態勢の不手際や検査の不備が重なった経緯がある。
井岡は「前回の(JBCとの)やりとりからいろんな手順が違うと思った。出たことに対して時間の流れ、順序、手順を踏んでやるべきではないか。これからは出ないのが一番だし、出たとしてももっと効率良く、早く、明確な何かが出るように効率良くやってほしい」と強く要望した。
まだ胸中には「いろいろな思いがある」と吐露した。フランコとの再戦直前の異例発表の影響は大きいと感じているとし「今回の試合もできるかどうかの危機もあったと思う。JBCとしておかしい。試合が近くなった段階ではなく、もっと早く効率良くやってほしい。そういう気持ちで昨日(の試合後も)話しました。(前回の)試合が終わって6カ月もかかって。もっと早くやるべきではないですか。僕達も次戦があるし、次の準備もある。また順序が違うことが起これば悪意があるというか、妨げられている感じがする。JBCへの100%の信頼があるわけでもない。邪魔されているともとらえてしまう試合がある中で不安要素をつくってほしくない。そこにマニュアルと手順があれば、こういうことはない。」と不信感を抱かざるを得ない状況だと強調した。
今回のJBCの発表では世界反ドーピング機構(WADA)の上限基準を超えていないということで違反なしと結論づけて試合開催は容認された。WBAもWADA基準で開催を認めた。井岡は「ドーピング違反でも、犯罪でもなくて何もない。何もないならJBCとWBAで話し合い、僕達と話し合ってやれば、この試合にこんなことは起こらなかった」と厳しい表情で話していた。