プロボクシング前4団体統一バンタム級王者でWBC、WBO世界スーパーバンタム級1位の井上尚弥(30=大橋)が、7月25日に東京・有明アリーナで控える同級統一王者スティーブン・フルトン(28=米国)戦に向け、最長となる10ラウンドのスパーリングを消化した。
試合が1カ月後に迫った26日、横浜市の所属ジムで、来日中のメキシコ人パートナー、WBC世界フェザー級23位ブライアン・アコスタ(24)、WBC世界スーパーバンタム級ユース王者セサール・バカ・エスピノーザ(21=ともにメキシコ)と各5回、計10回のスパーリングを行った。
前半5ラウンドで拳を交えたアコスタとは接近戦で打ち合い、右強打などを連発。5ラウンド目には右ストレートでロープ際に追い込んだ。後半5ラウンドで実戦練習を積んだエスピノーザとは距離を取りつつ、ワンツーやボディー打ちを次々とヒットさせた。
前週22日にはアマ全米王者の米ホープ、ジャフェスリー・ラミド(23=米国)と8ラウンドのスパーリングを消化したばかり。試合まで残り1カ月と迫った中でのロングスパーリングだった。
井上は「1カ月前に10回をやると自分が希望した。やれた手応えはあり、5回は効かせたりできた。ラミド選手は完全なフルトン対策ですが、メキシコ人パートナーとは相手の得意なところでスパーリングすることを意識している。前半のアコスタ選手はフィジカル。後半のエスピノーザ選手は遠い距離で戦うので、得意なところでボクシング勝負した。できた手応えはある」と笑顔をみせた。
7月25日のフルトン戦にはWBA、IBF世界同級王者マーロン・タパレス(31=フィリピン)が来日し、視察予定だという。試合当日には、4本の世界ベルトを持つ世界王者が集まることになる。井上は「(タパレス来日視察は)当然かなと思う。気になるだろうし、対戦したい気持ちなのだろうと思います。そういう流れになればいいじゃないですか」と期待感を口にした。
WBA、IBF王者タパレスと4団体王座統一戦で拳を交える展開を期待しながら、まずはWBC、WBO王者フルトン撃破に向けて集中する。【藤中栄二】