<プロボクシング:フェニックスバトル101大会>◇29日◇東京・後楽園ホール◇日刊スポーツ新聞社後援
WBOアジア・パシフィック・スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦で、同級王者中嶋一輝(30=大橋)が初防衛に失敗した。同級5位の元IBF世界同級王者T・Jドヘニー(36=オーストラリア)の挑戦を受け、4回2分32秒、レフェリーストップによるTKO負けを喫した。
4回に連打でダウンを喫し、立ち上がったところでラッシュを浴びて右フックで2度目のダウン。レフェリーストップで負けた。初防衛戦でベルトを死守できなかった中嶋は「相手が強かったということ。連打で効かされました」と悔しい表情。担当の松本好二トレーナー(53)は「3回で良い形になってきた。あのままペースを引き寄せられれば。第2段階の作戦に入ろうとしたときに良いパンチを打たれてしまった」と振り返った。
今年2月、ケニー・デメリショ(フィリピン)との同級王座決定戦を8回TKOで制して以来、約4カ月ぶりのリングだった。相手は元世界王者で、18年8月に元IBF世界同級王者岩佐亮佑(セレス)を下し、19年1月には米ニューヨークで高橋竜平(横浜光)を撃破。KO負けのないタフな日本人キラーの圧力と連打に押された中嶋は「プレスをかけられるとは思っていた。(自分がパンチを)狙いすぎました。距離感がうまく、攻めずらかった」と肩を落とした。
21年5月に東洋太平洋バンタム級王座決定戦を制して初タイトルを獲得した中嶋は21年10月の初防衛戦で栗原慶太(一力)に3回TKO負けを喫した後、スーパーバンタム級に転向。WBOアジア・パシフィック同級王座を獲得し、アジアの王座で2階級制覇を成し遂げていた。今後について問われた中嶋は「考えます」とだけ口にした。所属ジムの大橋秀行会長(58)は「今後は本人次第だと思う」と見守る考えを示した。