厳格な独自ドーピング規定を8月にも新設、井岡一翔の大麻成分検出受け 処分「週明けには結論」

WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチから一夜明け、会見で心境を話す井岡一翔(2023年6月撮影)

プロボクシングの試合を管理・統括する日本ボクシングコミッション(JBC)は7日、都内で行われた実行委員会で、試合後のドーピング検査で違法成分が検出された場合、独自の規定を設ける検討に入った。

安河内剛本部事務局長は「規定をつくる作業に入った。詳細はこれからだが、例えば(尿中濃度)15ng/mL以上は1発アウトにするなど、規定をつくるのに時間はかからない。協会の意見は非常に参考になった。(次の世界戦がある)8月11日には間に合わせたい」と話し、日本プロボクシング協会の見解も踏まえて、基準値をより厳しく規定する可能性を示唆した。

昨年12月31日の世界王座統一戦戦(東京・大田区総合体育館)後のドーピング検査で、井岡一翔(志成)の尿検体から大麻成分が検出されたが、世界反ドーピング機関(WADA)の基準値150ng/mL(判定限界は180ng/mL)を下回っていたため、JBCは違反していないと判断し、6月24日の世界戦を実施し、井岡は判定でWBA世界スーパーフライ級王座を奪取した。

これに対してジム経営者の団体である日本プロボクシング協会のセレス小林会長(50)が、6月30日に都内で行われた前回の実行委員会で、JBCに対してドーピング検査で違反成分が検出された際の迅速な対応を求めた上で「まず協会としては数値の問題ではない。いけないものはいけない。ボクシングはクリーンなイメージでなければならない。(WADA)のルールとは別ですが、協会はそういう考えです」と、日本の法律に沿った独自のルールづくりを要求していた。

大麻に対する法規制は国や地域によってまちまちで、米カリフォルニア州やカナダなどでは合法化されているが、大麻の所持や譲渡などが処罰の対象となり、若年層の違反増加が社会問題化している日本で「少量は違反とせず」のWADAルールは矛盾している。

なお大麻成分が検出された井岡の処分について、JBCではすでに倫理委員会を設置。6月24日のドーピング検査の結果も盛り込んだ上で最終判断を下す。「週明けには結論が出ると思います」と安河内氏は話した。【首藤正徳】