井上尚弥30秒間シャドーのみ公開トレで“カウンターパンチ”フルトン陣営視察で短時間公開トレ

会見でファイティングポーズをとる井上尚弥(撮影・野上伸悟)

プロボクシング前4団体統一バンタム級王者でWBC、WBO世界スーパーバンタム級1位井上尚弥(30=大橋)が王者陣営に痛烈な「カウンターパンチ」を返した。25日、東京・有明アリーナでWBC、WBO世界同級王者スティーブン・フルトン(28=米国)への挑戦を控え、15日に横浜市の所属ジムで練習を公開。王者陣営のワヒード・ラヒーム・トレーナー、陣営に帯同する映像スタッフが見守る中、井上は前日14日にフルトンが公開練習で披露した40秒よりも10秒短いシャドーボクシングで練習公開を終了した。

大勢の報道陣が見守る中、井上はじっくりと1ラウンド分となる3分間、ロープを跳んでウオーミングアップ。リングに戻ってスパーリングを開始すると、所属ジムの大橋秀行会長(58)がタイムを確認。スタートから30秒となると。同会長から「これで公開は終了です」と打ち切りの合図が出た。実に井上が体を動かしてから4分30秒間という短時間の公開練習だった。同会長は「もう試合は始まっているのです。ご理解ください」と警戒した。視察した王者陣営のラヒーム・トレーナーも「(公開練習が)短いのは普通のこと。見せないことは気にしていない」とジムを立ち去った。

練習開始前、報道陣の質問を受けた井上は「かなり順調に仕上がっている。パワーはもちろん、スピードも落とさず。不安材料はまったくないです」と仕上がりの良さを強調しつつ、試合展開、戦略面に関する発言には慎重な姿勢。「展開は今は言えない。意気込み? 今は必要ないかなと思う。見てもらいたいところはスーパーフライ級の時もバンタム級の時でも変わらない。勝つ姿を見てもらいたい」と言葉に力を込めていた。