プロボクシング前4団体統一バンタム級王者でWBC、WBO世界スーパーバンタム級1位井上尚弥(30=大橋)が15日、横浜市内の所属ジムで公開練習を行った。4階級制覇を目指して25日に東京・有明アリーナでWBC、WBO世界同級王者スティーブン・フルトン(28=米国)に挑む。 練習前の会見の一問一答は以下の通り。
-現在のコンディションは。
井上 かなり順調に仕上がっている。体重1・8キロプラスでもパワーもスピードも落ちず、より増している。すべて自分にプラスに動いている。
-1階級上げて、スピードも増したのか。
井上 過酷な減量をすると筋肉量も落ちるので、バンタム級ではあまりスピードが乗らないという感覚が多少あった。そのへんの不安材料がまったくない。
-転級表明時はスーパーバンタム級を未知の階級と発言していたが、半年間でどれだけクリアになった。
井上 まだ試合をしていないので分からないが、準備段階で手応えは十分ある。逆にスーパーバンタムがベストなんじゃないかというのが準備段階の心境。
-拳の負傷で1度は延期となった。今振り返ってどうか。
井上 延期自体がプロキャリアで初めてだったのですごく悩んだし、周囲に相談もした。今は100%の状態で挑める形をつくってくれたことをすごく感謝している。延期がプラスになったと言えるような試合内容にしたい。
-今回はスパーリングを公開しなかったが。
井上 久々の挑戦者で、スーパーバンタムでの最初の試合で、相手は2団体王者のフルトンなので、過去イチ、気合が入っている。それだけ慎重に進めてきた。
-昨日の会見でフルトンが「賢く戦う」と発言したが。
井上 フルトンのスタイルであれば賢く戦うしかないと思う。自分がそれよりもいかに賢く戦うか。頭脳戦になる。一瞬のミスをした方がペースをもっていかれる。すごくヒリヒリする戦いになる。
-向こうが頭脳なら、こっちはスピードとパワーだということではないのか。
井上 スピードとパワーはもちろんだが、それより大事なのがフルトンより考えること。
-1発当たれば終わるという自信は。
井上 1発が当たれば試合が終わるという自信を持って練習してきているので、間違いなく終わる。
-痛めた拳の不安は。
井上 しっかり完治している。
-フルトンのバックステップやクリンチの対策は。
井上 自分の中ですでにイメージが固まっている。
-バンタムでは力が乗らないと発言したが、スーパーバンタム級ではどうか。
井上 すごくのびのびと安定感を持って試合に臨めると思うので、まったく違う試合展開にもっていける。
-久しぶりに挑戦者という立場になった心境は。
井上 これまで3回挑戦して、その時のような気持ち。それ以上なのかなと思います。
-海外でも井上有利の声が強いが。
井上 そういった予想の声を裏切りたくはない。期待通りの試合をしたい。