プロボクシングWBA世界スーパーフライ級王者井岡一翔(34=志成)が6月24日、東京・有明アリーナで臨んだジョシュア・フランコ(米国)との再戦後のドーピング検査は陰性だったことが分かった。21日、所属ジムが明らかにした。
井岡は昨年大みそかのフランコ戦後のドーピング検査で採取された検体が大麻成分(THC)の陽性反応を示したと先月21日、日本ボクシングコミッション(JBC)から発表された。ただしJBCは世界アンチドーピング機構(WADA)による上限の基準値よりも少ない微量を検出していたと報告し「ドーピング禁止を定めるJBC第97条には違反しなかった」と判断。24日の世界戦は開催され、井岡が再戦を判定で制し、WBA世界同級王座を獲得していた。
所属ジム関係者は採取されたA検体でTHCを含めた薬物は一切、検出されたかったと明かし「今回はB検体を検査する必要はありません」と口にした。またJBCは井岡の第97条違反以外の各種規定違反を理由とする処分の可能性については検討しているが、今回の検査結果も踏まえて倫理委員会で協議するとしている。
井岡はWBO世界同級王者時代の20年12月、元世界3階級制覇王者・田中恒成(畑中)の挑戦を受けた際のドーピング検査でも簡易検査のA検体から大麻成分、その後のB検体の1部から禁止薬物が検出される「薬物騒動」があった。ただJBC側に検体の管理態勢の不手際や検査の不備が重なった。そのためJBCは違反と認めずに処分なしと発表し、記者会見を開いて井岡に謝罪していた。