25日に東京・有明アリーナでプロボクシング世界4階級制覇を成し遂げたWBC、WBO世界スーパーバンタム級新王者の井上尚弥(30=大橋)が一夜明けた26日、横浜市の所属ジムで記者会見に臨んだ。大橋秀行会長(58)、井上の父真吾トレーナー(51)とともに会見に出席。8回TKO撃破した前統一王者スティーブン・フルトン(29=米国)戦を振り返った。
世界戦後、初めて「一睡もできなかった。おかしな状態。寝ようと何度も試みましたが、アドレナリンが出て寝られなかった。この試合に懸けてきた気持ちが強いのだなと思った」と振り返った。
TKO勝利の流れは、左ボディージャブで下に意識を持っていった直後にあごに右ストレート、返しの左フックでダウンを奪って生み出した。「練習したパターンがうまくはまりましたが、あと2~3パターンがあって。フルトンの察知能力がズバ抜けていてあと半歩きてくれたらというところもあった」と、細かい駆け引きのあった“頭脳戦”だったことをうかがわせた。
練習再開は未定だが、1週間のオフを挟んでトレーニングを再開するという。フルトンのパンチをほぼ浴びず無傷で「今日はこの(会見の)後に練習しようかなという気持ちはあるが、休みます! その気持ちだけはあります」とちゃめっ気たっぷりの冗談で報道陣を笑わせていた。