<プロボクシング:WBC世界バンタム級王座決定戦>◇29日(日本時間30日)◇米ネバダ州ラスベガス・T-モバイル・アリーナ
元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(40=フィリピン)が417日ぶりのWBC世界バンタム級王座返り咲きを逃した。同級1位として同級3位のアレクサンドロ・サンティアゴ(27=メキシコ)と同ベルト懸けて拳を交えて12回を戦い抜いたものの、0-3(112-116×2、113-115)の判定負けを喫した。
ドネアにとって22年6月、井上尚弥(30=大橋)とのWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王座統一戦で2回TKO負けを喫して以来、約1年1カ月ぶりの再起戦だった。序盤から慎重に攻めていたが「パンチのパワーを1発1発に込めすぎていた」と両肩に力が入っていた様子。中盤以降からサンティアゴのワンツーなどを浴びて動きが鈍くなっていた。
ドネアは「今日、この試合が出来て素晴らしい。アレクサンドロを祝福したい。彼におめでとうと声をかけたよ。やるだけのことをやって王者になったと思う」と新王者サンティアゴをたたえた。今後について問われると「この競技が好きなんだ。妻にも相談するし、またセコンドのみんなと相談して決めたい。今日は試合できて最高だった。40歳? 年齢はどうでもいい」と再起をほのめかした。
一方、世界初挑戦で新王者となったサンティアゴは「気持ちを言葉にうまくできない。これまでの努力が実りました。ドネアからは『ありがとう』と言われた。レジェンドとできて光栄だ。集中を続けた成果が出た。特に両親が喜んでくれていると思う。先日生まれた息子にとっても素晴らしいことだ」とWBCベルトを抱えてうれし涙を流していた。