ボクシング界の“ゆうこりん”黒木優子が世界2団体王座統一 2本のベルトに笑顔「重いです」

WBA・WBO女子アトム級王座を統一し感極まる黒木優子(撮影・阪口孝志)

<ボクシング:WBO、WBA女子世界アトム級王座統一戦10回戦>◇5日◇神戸市立中央体育館

WBO女子世界アトム級王者黒木優子(32=真正)が、WBA王者のモンセラット・アラルコン(メキシコ)と対戦。2-0の判定勝ちでWBO、WBAの2団体王座統一に成功した。

統一王者を夢の1つに掲げ、昨夜は「『これに負けたら、もうできないかも』と考えたら、初めて怖いと思った」。そんなボクシング人生を懸けて臨んだ一戦だったが、「勝てたけど、納得はいってない」という展開になった。

1回に相手の右フックをもらい「結構効いた」。さらに2~3回には、かつて痛めたことがある利き腕の左手甲を負傷した。

それでも、焦らなかった。「以前だったら打ち合いにいってた」という気持ちを抑え、冷静に相手と距離を取り、ヒットアンドアウェーのスタイルを貫いた。「打って避けて、打って避けて。練習でやってきたことができた」と笑顔を見せた。

福岡でデビューし、東京→神戸と渡り歩いて、真正ジムに移籍した。試合前になると、拠点の福岡を離れ、真正ジムでのトレーニングに励んでいる。

「山下(正人)会長の練習は足の負担がきついんですよ」と苦笑。それでも大一番で10回を戦い抜いても疲労がくることもなく、「会長の言ったとおりに忠実に動けた。冷静にやれた」。

念願のベルト2本に「重いですね。重みも単純に重さも」ととびきりの笑顔を見せた。

今後の目標については「分からないけど、統一はとれた。違う目標に行きたい」。ただ、体重は「アトムがいい」と現状がベストなだけに4団体統一を狙う可能性も。ボクシング界の“ゆうこりん”のさらなる活躍に注目だ。【阪口孝志】