プロボクシング軽量級ホープでアマエリートの西岡伶央(23=川崎新田)が異例の後楽園メインでプロデビューを果たす。
22日にペ・ソンファ(23=三迫)とのバンタム級8回戦(東京・後楽園ホール)を控え、21日は東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、両者ともに100グラム少ない53・4キロでクリアした。所属ジム興行のメインイベンターに抜てきされ「1カ月半前に言われました。俺でいいのかとビックリしましたが、自分のボクシングをやるだけです」と言葉に力を込めた。
高校2年時に全国選抜で優勝するなどアマ戦績53勝15敗の西岡は名門・日大でもレギュラーとして出場し、主将も務めた。所属ジムの新田渉世会長(56)は「うちの秘密兵器です」とキッパリ。小学3年から川崎新田ジムに通っている西岡の成長を見守ってきたこともあり「スピード、手数は結構いけると思う。プロになってパンチ力もついてきた。世界を狙える選手だと思っている」と大きな期待を寄せた。
西岡が拳を交えるペ・ソンファは日大の1学年上の先輩にあたる。アマ戦績30勝10敗で、今年6月でフィリピンでプロデビューし、ダウンを奪い合う激闘で引き分けるなど粘り強さもある。新田会長は「これは冒険マッチ。マッチメークも期待の表れだと思ってください」と強調。西岡自らも「お互い勝とうと思ってやっているし、覚悟を持ってやっていると思う。強いパンチの打ち方の練習を積んできた。あとは自分のボクシングをやるだけ。8オンスのグローブですし、当たれば自然と倒れてくれると思う」と冷静に待望のプロリングを待っていた。
一方、大学後輩のプロデビュー戦の対戦相手を務めるペ・ソンファは「オファーが来て2つ返事で受けました。相手は誰でも受けるので。メインですけれど、気持ちは楽に、普段通りに楽しんで戦いたい」と自然体を貫いた。プロデビュー戦は敵地フィリピンで引き分けていたこともあり、今回が国内での初陣でプロ初勝利を狙う。「とりあえず勝ちます」と力強く宣言していた。
◆西岡伶央(にしおか・れお)2000年(平12)5月23日、東京・稲城市生まれ。幼少時代からキックボクシングをはじめ、小学3年から川崎新田ジムでボクシングの練習を開始。小学6年時にU-15(15歳以下)全国大会優勝。中学1年でボクシングに専念。花咲徳栄に進学し、ボクシング部に所属。高校2年で全国選抜(バンタム級)で優勝。日大進学し、主将を務める。好きな選手は元3団体統一ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)。家族は両親と妹。身長170センチの右ボクサーファイター。血液型はO。