<プロボクシング:WBAスーパー、IBF、WBO世界ヘビー級タイトルマッチ>◇26日(日本時間27日)◇ポーランド・ヴロツワフ・タルチンスキ・アリーナ
WBAスーパー、IBF、WBO世界ヘビー級王者オレクサンドル・ウシク(36=ウクライナ)がWBA王座統一&3本のベルトの2度目防衛に成功した。WBA同級正規王者ダニエル・デュボア(25=英国)の挑戦を受け、9回0分48秒、KO勝利を収めた。
サウスポースタイルで中間距離からスピードあるパンチで主導権を握ったウシクは2回に左強打でデュボアにダメージを与えた。5回にデュボアのボディーを浴びて倒れたものの、協議の上で決まったローブロー判定に救われ、5分間の回復タイムが与えられた。8回には左連打でダウンを奪取。続く9回に右ショートでアゴを貫いてダウンを追加し、そのままキャンバスに沈めた。
試合後、リング上でウシクはデュボアに対し「リラックスするんだ、それがボクシングだ。タフなスポーツだ。ダニエル、君は若い、できるさ。君は夢を見ることができるさ」と激励した。昨年2月のロシアのウクライナ侵攻を受け、数多くのウクライナ人が避難しているポーランドで行われた防衛戦だった。ウシクの妻エカテリーナ夫人、キリロちゃん、ミカリオちゃん、エリザベタちゃんの子供3人も母国のブチャ州フォルツォルの自宅からポーランドに一時的にポーランドに移住。家族を含めたウクライナ人を勇気づけるための防衛戦でもあった。
ウシクは21年にアンソニー・ジョシュアを下して新たな3団体統一王者となった。昨年にジョシュアとの再戦を制して初防衛に成功していた。WBA正規王者デュボアに対し「彼を過小評価している人もいるが、自分はそうではない。敬意と名誉を持って接する。以前から彼の試合をみて、いつか彼と戦わなければならないと悟っていた」と気合を入れ直していた。